フェザースティックの違い(後編) | サバイバルJP 公式ブログ

サバイバルJP 公式ブログ

世界中の本格的サバイバルグッズを中心に
ブッシュクラフトや一般レジャー用品
非常持ち出し袋など
すべて妥協のないラインナップ。



どうも、しゃちょーです。

鈴木さんのブログでは、一気に一つの記事で全て記載されております。


GO OUT CAMPで、こんなことしてるのはきっと私たちだけだったろうな・・・。

こちらは、私のダイヤモンドシェルター。
ポールがないと張れない場所です。

撤収当日、午前中にテント片付けて一人になったので、日除けとして張りました。
ペグは4本(+ポール用1)です。


ぶっちゃけいいですか?暑いです。
薄いナイロンでは遮光性に限界があるのか、ジリジリとこもるように暑いです。

日除けなら、やっぱしキャンバスタープでしょう。


さて、こちらは鈴木さんのダイヤモンドシェルター。
ペグは6本(+ポール用1)です。

どちらもDDタープなんですが、私のは普通ので、鈴木さんのはスーパーライトです。

で、私も鈴木さんの見て、スーパーライトをポチってもうたw
いつかハンモック泊で使おう^^

さて、本題ですね。前回の記事、『フェザースティックの違い(前編)』からの続きです。

後編は、上の列の鈴木さんのナイフです。

---------------------------------
上段:鈴木さん(右から順に)
---------------------------------
6・G.M社 ティンバーウルフ ブッシュクラフトナイフ + サブナイフ:ESEE カンディル(コンベックス・カスタム)
7・Bush'n Blade タキビナイフ(紙面掲載オリジナルバージョン)
8・ESEE Izula (エシー イズーラ(ダマスカス))
9・MORA ウッドカービング 122
10・イーバリンプーッコテーダス カーボンスチール


G.M社 ティンバーウルフ ブッシュクラフトナイフ + サブナイフ:ESEE カンディル(コンベックス・カスタム)

右が私、左が鈴木さんです。

【私の感想】
鈴木さんにとっては、初めてのブッシュクラフトナイフということで、かなり手に馴染んでいる様子。素晴らしいフェザーが出来ていますね!見た目の美しさもさることながら、実用面でもかなり火の乗りが良さそうです。
私にとっては、やはり少々不慣れですね。英米系スカンジのベベルの低さには、どうしても泣かされてしまう。
このナイフは鈴木さんの研ぎにより、ベベル以下がコンベックスになっているのですが、これがまた不思議。
割いていくときに、手に伝わる切り心地はコンベックスのソレに似ているのだけども、やはり切り込み角がベベル角の分、鈍角になり、刃が深く入りがちになる。
こうなると、後退しながらフェザーを作るほうが理にかなっていて、鈴木さんのフェザーはその点でも見事。なるほどと思う。

少々話しが戻るけども、以下の写真を見てください。


上の、コンベックスや北欧系スカンジの2枚と、下の2枚の米英系スカンジで作ったフェザーを見比べてみる。



木の削り込みの角度を見てみると、わかるのだけど、下の2枚が非常に似通っている。
英米系スカンジでは、深い確度で切り込まれたフェザーが作られている。ということに気づくと思います。

つまり、ベベル位置が高めの北欧系スカンジや、ピュアなコンベックスのほうがフェザーのカールを、より薄く作りやすいわけですね。(あくまで傾向の話で全てをそう言うわけではありません)

さて、深い角度で削るとすると、私のクセであるこの図のやり方で行くと、すぐに削る部分がなくなってしまうんですね。

これは、今回じっくりと英米系スカンジでフェザーを作ってみて、鈴木さんに勉強させていただいて、本当に目からウロコだったことです。

英米系が使いにくいのは、単なる私のクセの問題であり、実際には鈴木さんのように後退しながらフェザーを作れば、美しく実用的なフェザーが作れるというわけ。

次からは鈴木さんに負けないように、英米系スカンジも練習しておきます^^;

長くなりましたが・・・次。


Bush'n Blade タキビナイフ(紙面掲載オリジナルバージョン)

右が私、左が鈴木さんです。

【私の感想】
写真で見ると、前編の記事 4・Bush'n Blade タキビナイフ(製品バージョン)とあまり変わらないように見えますw
ですが、実際にはこの紙面掲載オリジナルバージョンのほうが使いやすかったのは、鈴木さんによる研ぎが入っているという点も作用しているのかな?
また、手作りで、かつ、特殊な形状のナイフなので、多少の個体差が起因しているとも推察されます。自分の好みに研いで調整するという玄人的感覚も必要かもしれません。


ESEE Izula (エシー イズーラ(ダマスカス))

右が私、左が鈴木さんです。

【私の感想】
もう、こんな話するのが恥ずかしくなるレベルです。
やり始めた先から、もう無理と諦めるほど、使いずらかった。。。
その点、鈴木さんはさずがだな~。
話によると、わりと評判がいいナイフなんだそうですが、私からすると・・・。
多分、これが私の独断と偏見しかないブログだったら、もうボロクソに言っていると思われます^^;


MORA ウッドカービング 122

右が私、左が鈴木さんです。

【私の感想】
この写真ではあまりうまくってないように見えますが、これ、いいですよ。
片刃で直線という点で、和式刃物でいう『切り出し』のような刃付けもの。
カービングナイフの名のとおり、かなりの鋭さで、スイスイと木に食い込んでいきます。角度の調整次第で、薄くロングストロークも可能です。
私も鈴木さんも、「まさかコイツがwww」状態でした。フェザーのために作ったんじゃないかと思えるくらいやりやすいですね。
ただ、どうしても刃の形状から窪みを作ったりするのは苦手で、片刃のため指向性がありますので、あらゆる持ち片であらゆる方向に刃を立てるには馴れが必要でしょう。
やはりカービングや直線を切り出すのに特化しているナイフです。


イーバリンプーッコテーダス カーボンスチール

右が私、左が鈴木さんです。

【私の感想】
この価格で、このパフォーマンスは反則ですね。。。
私にとっても、北欧系スカンジは好みですが、鈴木さんも素晴らしいフェザーができています。
双方が使いやすいように使って、それぞれが良い出来のフェザーが作れる。
これは素晴らしいことなのですが、まさかコヤツがここまで優秀だとは・・・高いナイフが売れなくなるやないか(違)。
切れ味はすこぶるよく、扱いやすいナイフです。
ベベル位置が高めでかなり鋭いため、うっかり分厚く切ってしまいましたが、それだけ刃の切り込みが優秀だとも言えます。
このナイフは元々、『安くて高品質なフィクスドナイフ、フィンランドにないですか?』と大泉さんにご提案いただいたものです。
さすが大泉さん。素晴らしいもの教えていただいてありがとうございます。


最後になりますが、ちょっと苦手意識のあったタキビナイフですが、このブログを書きながら改めてその特性を活かすつもりでフェザーを作ってみました。

短いストロークでスパイラル状に作ったもの。


長めのストロークで、一方向からのみ削ったもの。

短いストロークのほうが向いていそうです。
2~3センチ角くらいまで細くしたものが一番やりやすそうですね。

と、これで今回のレビューは終わるわけですが。総括すると。
私と鈴木さんの意見は、キャンプ当日から全く同じです。

結局のところ、そのナイフの特性を、使い手がいかに引き出せているか、ということに尽きます。
たった一人の批評というのは、その人の好みや馴れの問題が影響されている可能性が高いわけです。

それさえ引き出し、道具に合わせて自分を変えることが出来れば、なるほど使いやすいわけです。
レーシングドライバーとか、そういうものかもしれません。
プロはどの車に乗っても、その車の特性を引き出して速く走るものです。

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!

ではでは!



ペタしてね