当て屋 | にゅ~スロ庫@ファイブ.jp

にゅ~スロ庫@ファイブ.jp

日常系から自分の趣味、ニュースまで思った事や気になった事などなど様々な事柄を語る日記風ブログです。
基本的に1日1投稿。

 本来は昨年末までとか言っていたけど、実は昨年の秋に購入していた単行本第13巻を紛失。多分、秋に部屋の大掃除をした特に誤って捨ててしまったか、押入れの奥に飲み込まれたかのいずれか。つまり手元に本が無い以上、感想云々をするには当然できないわけですよ。仕方が無く、新刊で第13巻を再購入する事になったわけですよ。
ちなみに次巻である第14巻が17年4月末に発売されていますので保留となっていた第13巻の感想、ネタバレと言うよりは当て屋の椿の『流人の島編』。つまり椿の過去の話のまとめてお話をする。

以下、『当て屋の椿』の第13巻と第14巻中盤までのネタバレ感想です。
椿の過去の話に入る前に第12巻の続き。
絵師の屋敷での一件で役人に捕まる鳳仙と椿。理由は不明だが、下手人では無いと判断されて釈放される鳳仙。あの一件以来口を閉ざした椿はまだ牢の中だという。焼け焦げた絵師の屋敷に向かい糸葱(あさつきの行方を確かめるが秋海一門に縁のある医家に行ったと言われ行方がわからなくなる。医家繋がりで竜胆が何か知るかもしれないと思う鳳仙は、竜胆の家は封され閉ざしていた。近隣の住民も行方がわからず、竜胆と日輪はどこかへ消えた。
竜胆達が消えた疑問を椿に問いに牢へ行くと椿は既に牢から出て長屋へ戻っていた。そんな椿の姿は酒に飲んだっくれており、竜胆の行方不明を告げても「問題なし」と鳳仙には何も告げない。
怒る鳳仙は椿の縁のあると思われる古い寺の和尚、梧桐(あおぎり)に会い椿の過去を語らせるのだった。

以上が第12巻の後半のお話。
ちなみに糸葱の行方はシュロ一味の親玉だと思われる上方の医家へ運ばれシュロが個人的に匿っていると思われる。

続けて第13巻の話になるが、先に大筋を話すと椿の生まれた流刑島での出来事。
とりあえず、出てくる主要なキャラについて。
「椿」:元吉原遊女の流人でのちの『当て屋の椿』の母。吉原で事件を起こして流刑島に島流しに会い椿を生む。椿の名前は育ての親となるセリが彼女(現在の椿)着ていた着物に書かれていた名前を見て彼女をそう呼び始めた。
「セリ」:椿の母が荒屋共に燃やされて行き場を失った椿を家族として向かい入れた青年。スペイン(多分だと言う)からの船に乗っていたが船が難破して島に流れ着いて流刑島に住む異人(スペイン人?)の青年。
「棕櫚(シュロ)」:セリと共に船に乗っていて一緒に流刑島に流れ着いた異人の子供。物語の影で動いている人物の幼少の頃。
「ハル」:セリ、棕櫚と共に住む子供。椿よりも年上で棕櫚よりは幼い感じ。幼い頃に崖から捨てられてセリ達に拾われた。見た目は男女見分けがつきにくいが、女の子。右目に髪がかかっていて見えにくいが、右目は常に目を瞑っている模様。
「槐(えんじゅ)」:セリに恋する島の女で島にいる山巫女の神託を通訳する役割のある審神者(さにわ)。
「榊」:槐と同じ審神者。
「山巫女」:衣服を身に付けずほぼ頭は丸坊主の女の子。言葉を話す事もせず盲目なのか常に目を瞑っている様で目を開けた時に神託を語る模様。
「楢(なら)」:御代官手代として島にやってきた人物。先代の御代官手代である兄者を殺したを探しだす。

人物では無いが重要な用語。
「カムチカラ」:毎年同じ日に海から神が降り立つと言う。その神は鉄の下駄を履き、赤い衣を纏って恐ろしい形相をしている。その島では神を見る事は禁忌とされ、その日は島中で供え物を用意して島中の民が忌み籠もりする。
「鬼子」:流島で公儀に禁じられた流人の子供の事を指す。

人物の説明でわかる通り「椿」は流刑島に来て生まれた。吉原の遊女だった母は素行が悪く他の女に嫉妬する程。そんなある時、島の女の嫉妬を買い毒蛇に咬まれ、母屋ごと燃やされ殺される。残った椿は行き倒れで死にそう