Puamele Garden プルメリアなやまちゃんの日記~♪ -39ページ目

花芽の天国と地獄 長雨について

ここ数日は天気が回復しつつある感じ。でもコーティングを失った花芽は乾燥が進んで更に痛みが進んでいます。

前回は雨とカビの関係を掘り下げて考えましたが、今回は気象データが入手できたので分析情報を含めて雨について掘り下げて考えてみます。

花芽の天国と地獄
ジャパニーズランタンが今年も元気に咲き始めました。毎年良く咲く品種です。上品な芳香です。




長雨の最後の方で咲き始めたので痛みはほとんどありません。
1〜2週間前に咲き始めた花芽は傷んで咲き終わってしまったものが多いです。
咲き始めると急激に痛みやすくなるるんですよね。咲き始めのタイミングが少し違っただけで痛み方が全く違います。たぶん成長段階のほうが保護膜の再形成が活発なのかなって思いました。ほんとに天国と地獄です。


花芽が急激に痛むのはいつも梅雨の後半の7月に入ってから。気になったので今年と去年の気象データをチェックしてみました。

その前に花芽が雨で痛むときの主な条件のおさらいをします。
・雨が長時間降り続いたとき。
・乾く前に再び降り始めたとき。
・叩きつけるような強い雨のとき。

まずは去年の地元の気象データ。


左から2番目の日ごとの降水量の合計の数値で20mm以上は1日だけ。
去年もそこそこ傷んだのはありました。日照不足も大きかったと思います。

続いて今年の分


20mm以上が6日。
雨量の多い日が多く、とどめをさされた17〜18日は乾かずに雨に打たれた感が強いです。

去年との差は一目瞭然です。
でもその年の雨量なんて予測できないですからね。屋根をかけても日当たりが悪くなるので対策方法が難しいです。

長引いてる梅雨はそろそろ開けるんじゃないでしょうか。今年は夏が短そうです。早くパワーアップして新たな花芽に期待します。


すす病は梅雨時の花芽にとどめを刺す厄介者



これは流通名だと思います。
ハワイアン・レインボーです。
レイレインボーに少し似ていますが、これは咲かせやすいです。成長が早くスリムなタイプ。
香りは癖のない爽やかな柑橘系。



本題です。
題名を見てピンときた方がいるかもしれません。話は前回の記事と繋がってます。

今回はすす病のお話し。

プルメリアで、すす病というと連想するのはカイガラムシやアブラムシが葉に付いているとその排泄物に付く黒いカビを連想すると思いますが、それは見た目が悪いけど深刻な問題ではなくて、葉を切り取ってしまえばいいだけの話し。ところがこのすす病、花芽にも発生します。これはとても厄介。

 

前回の記事で触れていた雨で痛む花芽は、実はこのすす病が関係していて、弱っている花芽にとどめを刺す恐ろしいカビです。この黒カビは普通にその辺に存在ていて種類は100を超えます。風呂場の壁が黒くなるのもこれ。雨が降るとプルメリアの蜜腺から出ている蜜を栄養源に繁殖して蕾や花芽の付け根、そして枝の生長点、葉柄の付け根で繁殖します。同時に花芽全体に広がり表面の栄養分を食べつくします。

保護膜を失うとそこから干からびて枯れてしまい、更にカビが侵食することで防衛本能から最後は花軸の付け根から落ちます。

 

梅雨時に花芽が痛むのは日照不足とコーティングがふやけて流れ出してしまいそれが原因で干からびてしまうということと、さらにすす病が関係していました。庭を見て回ると酷く痛んだ花芽の殆どがすす病になっています。








雨の途中に晴れて乾燥していればある程度の発生は防げます。梅雨の後半に降り続いた雨で大発生しました。


今年は特別ですね。120以上あった花芽の6〜7割が傷んでしまいました。そりゃ凹みますよ💧

 

このすす病の対処方法は今のところありません。すす病に効く殺菌剤を使っても雨で流れやすいので効果はあまり望めません。予防策はやっぱり雨のかからない屋根の下に移動しておくのが得策です。


今更なお話になりましたが今年の結果を見て間違いないと判断できた最新の情報です。



蜜腺の秘密に迫る




前にも記事にしていたような気がします。
蜜腺の不思議についてです。
プルメリアの観察好きな愛好家ならかなり面白い話になると思います。

先に画像のお話から。
JL Eclipse /イクリプスです。
1~2週間前くらいの梅雨時の撮影だったので色が薄くて記事に出そうか悩みましたが
今回の標題にぴったりの画像だったので使いました。
実際は濃い赤が出て美しく、香りも品のいいジムさんならではの品種です。

しかしこの後の長雨でボロボロになってしまいました。
やっぱり梅雨時の屋外は危険ですね。





ちなみに屋根下に避難していた雨に弱い株は痛んではいません。
ただし日照不足で花茎から落ちています。




最近の記事で梅雨の後半に花芽が痛むって書いていたと思います。
原因は日照不足もありますが、激しい雨と気温の上昇でコーティングが痛むから。
そこにカビが付いて更にとどめをさすって感じのことだったと思います。
 気温に関しては、ここのところ寒いくらいですけどね。

肥料の影響が無いか調べるためにこのイクリプスは細胞を強くするカリウム肥だけを与えてみました。
それでもこの結果です。もちろん効果が無いとは言い切れません。
観察していると原因はやっぱりカビでした。
梅雨の後半に入ったころから枝先に黒いカビが付き始めました。
長雨の時に黒くなって一気に広がっています。
梅雨が長引くことでカビが蔓延していってることがわかります。
カビさえ防ぐことが出来ればいいんですけどね。
なかなか難しいです。

しかしこのカビ、なぜここに付いたか気が付きましたか?
これこそが蜜腺が関係します。
表面のコーティングは表皮から分泌されたもの。
テカテカに光ってるところは蜜腺からの蜜と考えられます。
コーティングや蜜は栄養があり、カビのエサになっています。
蜜がたんなる栄養の無い飴状物質であれば結果が違うはずです。

この蜜腺、ほんとに不思議です。
アリを誘ってますよね。
私たちもこの蜜が出すフェロモンのようなものに誘われている可能性ですら感じます。

ネットで枝苗を買ったときに送られてきた箱を開けた瞬間に甘い良い香りがした経験はありますか?
気が付いてなかったらこんど確認してほしいんですけど、私はその香りが楽しみでもあります。
なんとも言えない幸せになる香りです。
花も咲いてないのになぜ良い香りがするのか不思議に思っていましたが、その答えにつながることがありました。

そもそも蜜腺とは簡単に言うと蜜を分泌している器官のことで、現時点で分泌しているとわかっているのは枝の生長点。葉柄の付け根の脇毛みたいなところ。蕾と花柄との間の部分。そして花の部分。

そこにカビの餌となる蜜があります。
これは枝の生長点、葉となる部分も同じです。

我が家のハチは花柄の部分を舐めています。
ジムリトルナーセリーで売っている蜂蜜はこの部分の蜜が集められたものかなと想像しています。
花の香りというか甘いいい香りがします。すみません、勝手な想像です。

つい先日、息子の造園業の社長と会って話す機会がありました。
樹木医の先生なので話がはずんであっとうまの2時間でしたが、その中で聞いた話しを交えます。

蜜が甘いだけではアリがそこにたどり着きにくく、匂いで誘っていることが多いそうです。
匂いは甘い成分が発酵して出来ているものかもしれません。どんな香なのかはわかりません。

段ボールを開けたときの甘い香りがまさにこれじゃないかと思います。

そこでピンとくるのが花の香りです。花の香りも蜜腺と関係ある?
ということでネット検索

それによると花びらから出ている香りと蜜腺から出ている香りがあるそうで、プルメリアは特に多彩な香りがしますよね。 咲いている花はもちろん良い香りがしますが、積んでからは甘い香りがしてきます。何とも言えない良い香りがします。蜜が発酵しているからでしょうか、私はその香りは背中に羽が生えるって言ってます。それくらいにいい香りです。
そして最後はどんな香になるかというと、なんとバナナのような甘い香りになります。花の色は痛んだ時の茶色です。バナナが一番甘くなる時の色。

ではなぜアリを誘うのか、この答えは謎のままです。