花芽の冬越しの方法
期限は付けてなかったけどプルメリアの本を作りますすと宣言してから早くも10年がたちました。
あの頃もすでに沢山の花を咲かせていましたが、具体的なコツはなんなのか、何に気を付けるべきなのかというのは成功したことだけでなく、失敗した経験が必要です。今思うのは本を作るのはその失敗談が大切なんだなということです。それがここに来て次から次へと解決しています。まとまりつつあるので、そろそろ作り上げたいなと思うものの、本業の方が大きなプロジェクトが立て続けにあって、なかなか落ち着いて出来る状況ではないのが辛いところです。他にも壁が立ちはだかっていることがいくつか有りますが、いつか乗り越えたいと思います。で、ですね…
久々のプルメリアスタディーです。今回の記事も検索しても見つからない貴重な情報になると思います。これも失敗と成功を繰り返して、限界を知ってようやくわかったことです。
秋に出てきた花芽や咲き始めている花芽の冬越しの方法です。
「花芽が冬場のうちに傷んでしまい残念なことになってしまう。」と話を聞いて、時期が来たら記事にしようと思っていました。
まずは越冬環境です。これは通常のプルメリアの越冬方法と同じですが、おさらいします。
最低気温は凍らない温度でプラスの温度を保つ場所。ただし基本的に乾燥した場所であることが条件です。屋外の温室は湿度が高くなりやすいので難しいかもしれません。工夫が必要です。湿度があると根腐れになりやすいです。雨で湿ってしまっても数日のうちに乾けば問題ありません。継続して湿度が高い場所は半休眠となる15度以上を保つようにします。
そして晴れると1日のなかで20度以上を3時間程度保つ場所。良好な休眠を自己保持をするためには暖かな時間が必要です。マンションの南側の部屋とか戸建て住宅の2階の南の部屋が良さそうです。ただし暖かくし過ぎると目覚めてしまうので気を付けます。目覚めると花は咲きますが、春まで体力が持たずに咲き終わってしまうことが多いです。また、日差しが弱いところで葉が出て成長すると無駄に栄養を使ってしまい、花芽がつきにくくなったり、元気のない花芽になりやすいので高温には気を付けると良いです。また、害虫が出やすくもなり、害虫は花芽のための栄養を吸い上げてしまいます。
ここから今までの越冬方法と少し違ってきます。
それは断水し過ぎてシワが出ないように乾燥しすぎないことです。それには定期的な水やりが必要になります。半休眠と言ってもシワが出てしまうような断水では深い眠りというか、ダメージにより目覚めが悪くなってしまいます。そして花芽も痛んでしまいます。
水の量は鉢の上半分まで届く感じです。半分より下にも多少流れ落ちても大丈夫ですが、あくまでイメージです。よく晴れていて午前中に水を与えてその日のうちにあるていどまで乾く感じです。晴れが続く最初の日がベストです。完全に乾いてから3日以上置いてから再び与えます。目安で1ヶ月に2回くらいです。温度が高くなると回数はやや増やすといいです。温度が高くなるほど蒸散が早いです。プルメリアはどうやら茎の先端近くに気孔のような蒸散する機能があるようです。
そして、ここからが重要です。
秋の取り込みの時期に草木灰「そうもくばい、そうぼくはい」を鉢の上に撒きます。
量は4本指でひとつまみを6、7号鉢ならひとつまみ。8、9号鉢ならふたつまみ。5号は軽めにひとつまみ。
最後に水をたっぷりと与えます。
土が乾きにくくなる時期の10月後半あたりで与えるのが理想ですが、土が乾かない時期や家の中に取り込んだ後でも草木灰だけ与えて、水は必要な時期に与えれば大丈夫です。
ひとつまみの量は普通のスプーンに軽めな感じです。



ひとつまみはどのくらいかというと、これでだいたい1.2グラムでした。
草木灰は肥料ですが根腐れ防止効果が有ります。ジャガイモの植え付けの時に切断面に付けるのがこの草木灰です。
要は根腐れしないようにして、必要なだけ水分を与えることで花芽が越冬しやすくする方法です。この方法は花芽の付いてない株も根腐れしにくくなるのでおすすめです。我が家の屋外のほぼ無加温でギリギリ氷点下にならないハウスで越冬しているプルメリアも花芽が痛みにくくなっています。
慣れてなくて不安な場合は花芽のない株で試しにやってみてください。根腐れしないことが確認できたら、次からは花芽付きでやってみてください。
この方法は花芽が痛まないように冬越しする方法ですが、そもそも花芽には寿命があるので、寿命を長くするのではなく、あくまでも上手に休眠させる方法となります。
注意事項
葉が出始める目覚めの時期、実はこの時期は水やりに気を付けるべきで葉を開きはじめたからと言って土が湿った状態を続けると、原因はそれだけとは限りませんがブラックティップになりやすいです。気を抜かずに土が乾いてから水をたっぷりと与えます。特にレインボー系はは根腐れに気を付けます。他にブラックディップになる原因はダニ類の食害があります。詳しいことは今回の記事の内容から外れるので割愛します。
暖かい夏場の成長期に花芽を長く咲かせる方法もコツが有りますが、これもまたの機会にということで。
ではでは~
Plumeria Collectors Festival 2025 苗木準備
※20250606リストの更新をしました。
画像・動画情報の差し替えと、多少品種が増えています。
今年は10周年記念開催となるので、いつもより特別なことやりたいなって思い、いろいろと考えてだんどり進めていますが、いよいよ今週末。あっという間です。苗木の準備もコツコツやってきましたが、今年は目覚めが良くないですね。いまだにぐっすりと眠っているものが結構あります。その中でも特に挿し木して年月の経ってないものは基本的に持って行かないようにしますが、それでもいつもより多めに準備できました。
持っていく品種名リストをアップします。
青文字は品種名をクリックすると画像や動画に飛ぶようになっています。
以上、全部で77品種だと思います。
様子見て若干変えるかもしれませんが、よっぽどでない限り変更しない予定です。
追加はあると思います。
品種名には流通名や愛称も含まれています。
プルメリア・シンガポール・ホワイトの育て方
コレクターズフェスティバル
↓フォトコンテストタグ付け用
#plumeriacollectorsfestival2025photocontest
✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿

そこでこのブラックティップを研究した結果、肥料を与えないとならなかったと以前の記事で書いてたわけですが、それが去年の11月にはとうとう花が咲くところまで行きました。ちょうどプルメリア・ユニバーシティ(日本のプルメリア協会)の研究結果の発表のタイミングと偶然に重なって上の画像の通りの状況になったわけです。
要するに急成長が駄目なんです。なので肥料はわずかにジワジワと与える。植え替えはなるべくしない。植え替えるなら根鉢をなるべく崩さない。普通のルブラ種のプルメリアと正反対の育て方ですよね。
シンガポールホワイトもコツをつかめば簡単でした。これからはきっと咲かせる人が増えるでしょう。とても楽しみです。


