ライジングサン | Surf’s-Up

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音楽の話を中心に。時にノスタルジックに

ライジングサンは、地元のフェスということで第1回から参加している。

今でも第1回のことは忘れない。

ミッシェル、ブランキー、ナンバガ、サニーデイ、スーパーカーなど、自分の好きなバンドたちが夜が明けるまでライブをする。しかも北海道で。

今まで生まれも育ちも北海道な事に感謝することは皆無であった。

初めて「北海道に生まれて良かった」と感謝しました。

電気グルーヴからスタートだったんだけど、最初音が全然聞こえなくてね。風で流れちゃって。明らかに経験不足なところもあったんだけど、それでも、これだけのメンツを一日にして観れるというのはすごくうれしかったなぁ。お客さんにも未知の体験をしているんだというテンションがあって。


それ以来、02,03(この頃は小さい子がいたので)以外は参加しています。


今年は10周年という事で、主催者のウェスも気合いが入っていたのか、かなり快適でした。まぁ、入場でかなり待たされたり(くるりに間に合わなかった)というのは想定内のことであるし、人がたくさん来るということは待つ時間も多くなるので、仕方がない。昨年問題になったトイレは劇的に良くなっていた。中にはふつうの水洗トイレもあったとのこと。そうとう努力したんだろうなと思う。全国に誇れますよ、Wessは。あと第1回目にアーティストが登場する際に流れていた「黒い灯台」が復活していました。かっこいいんですよ、ブランキーの曲です。


基本的にライジングサンはサマソニに比べて、ゆるーく観ることにしている。雨が降っていたこともあって、テントを立ててからはしばらく中で休んでいたけど、「曽我部恵一ランデヴーバンド」を観るべく、Red Starへ。ランデヴーバンドは、もっとしっとり優雅にやるのかと思ったら、ソカバンに近いテンションでした。


そのあとはスチャダラパーや電気グルーヴ(まりん、来ていました。「ノイローゼ!」コールで登場って・・・)を少し観たり、だらだらビールを飲んだりして過ごしました。寝床が会場なので、サマソニと違ってゆるーく楽しめるのがライジングのいいところ。


2日目も昼間でだらっと過ごし、天国バーガーを食べてから1発目はクリスタルパレスへ。

ハリーの弾き語り。スライダースナンバーしか聴いたことなかったけど、声がかっこいいね。すごい武器だと思う。俺もあんな声だったら、すぐバンドやるんだけどな。


次はサンステに移動して、ビークル。

怒髪天やブッチャーズの吉村さんがゲストとして登場しました。


次は、この日1発目のメイン、pupaへ。

ちょうどミスチルの裏ということで、本人たちは「お客さんが100人くらいしかいないんじゃないか」と不安だったそう。そんなわけないだろ。ムーンサーカスに吹く心地よい風のような音を届けてくれました。知世ちゃん、すてきでした。途中で知世ちゃんが使っていた四角い装置、エレクトリック・バグパイプっていうんですね。


しばし休憩し、2発目のメイン、ZAZEN BOYSに備えようと横になっていたら、耳に響くシンセの重厚な音。やばい、寝過ごした!幸い1曲目で気づきました。ニューアルバムからも何曲かやっていましたが、ますますメロディーから離れ、ストップ&ゴーの狂人的グルーヴをかなり深化させている印象を受けました。


そのあとは少しぶらぶら。たまたま観たteというバンドなかなか良かったです。


またまたテントで少し仮眠。今日一番楽しみにしていたサニーデイ・サービスに備える。


3:00からサンステにサニーデイ登場。1曲目はあの傑作「サニーデイ・サービス」から「Baby Blue」。この時点ですでにウルウル来ていたんだけど、後半の「週末」でもう押さえられなくなりました。もう二度と見ることがないだろうと思っていたせいか、曽我部恵一が言葉を紡ぐたびに熱いものがこみ上げてきました。「恋に落ちたら」「サマーソルジャー」のような代表曲から、「旅の手帖」のような隠れた名曲まで、あっという間の一時間。でも、大満足の一時間でした。ラストの「コーヒーと恋愛」のグダグダ感も何か懐かしい感じでした。


サニーデイが終わった頃から少しずつ空は明るくなり、今年は最高の朝日が昇りました。初日が雨で、二日目も午前中はよく雨が降っていたので、奇跡といってもいいでしょう。でも本当に美しかった。みんなで朝日を迎えるフェスってすごくいいと思う。全部終了した後のWessの山本さんのあいさつが、ちょっと微妙な言い回しだったけど、ライジングサン続けてください、お願いします!!