2日目は、SILVERSUN PICKUPSからスタート。
かなり遠くから観ていたんだけど、やっぱり轟音系はライブがいいなと再確認。
照明とメンバーのたたずまいとギターノイズが混沌としたグルーヴを形成していて、かなり気持ちよい空間を作っていました。曲そのものもCDではなかなかポップなところが感じられるんだけど、ライブではもっと厳つい感じに聞こえました。
この日はほぼsonic貼り付け。次はMGMT。
新人のライブは「まだまだだな」と思わされることが多いんだけど、MGMTはそんなことなかったな。
決してステージに仕掛けがあるわけでもなく、派手な演出があるわけでもないが、KIDSで印象的なあのチープなシンセ音を聞くと、CDで感じたあの独特のサイケなグルーヴが見事に再現されるなぁと感服。
なかなか聴き応えがありました。
次はMUTEMATH
なんか機材に跳び乗って演奏したり、意外とやんちゃなところを見せてくれました。
しばし休憩を挟んで、SUPER FURRY ANIMALS
メットをかぶって登場し、変なポーズをとったり、ニンジンばらまいたりとやりたい放題やりつつも、演奏は実に安定していてベテランの余裕さえ感じられました。セットリストも、結構ベストに近いもので、初めて観る自分にとっては大満足。でも、何度も見ている人にとっては物足りなかった、という声もちょっと聞こえました。
次は2日目一番期待していたSPIRITUALIZED
メンバー全員がステージ中央に向かって演奏するスタイル。もっと多くのメンバーでくるのかと思ったら、基本的なセットにコーラスが2人というシンプルなスタイル。もっとぶっ飛んだ音を期待していたので、始まるまでは「外したか?」ときわめて失礼な心配をしたのですが、全くの杞憂に終わりました。
ニューアルバムの曲は、メロディーはジェイソン節ながらも、どこか演奏の重厚さが足りないなと思うところがあったけど、この日は違う曲なんじゃないかっていうくらいに見事にビルドアップされていました。ビルドアップというよりは、ステージから鳴らされる音のテンションが尋常じゃないんです。ノイズ一つにしても、ほかのバンドとは違う高さから降りてくるような、ある意味崇高な雰囲気がこのライブにはありました。予定時間より若干短くても、もう全然満足。今回のベストアクトです。
最後はmarineでCOLDPLAY
前日のVerveはまだ空席があったけど、この日はスタンドもほぼ埋め尽くされていて、日本での人気を再確認。自分が9年前に観たときには小さいステージでやっていたんだよなぁ。
「天然色の人生」が流れ、メンバーはアルバムジャケットの革命軍のような衣装で登場。いきなりViolet Hill,Clocks,In My Placeと怒濤の名曲攻撃!とはいっても、彼らの作る曲そのものがクオリティーが半端じゃないって事で、これらも別に特別な曲ばかりを並べたわけではない。つくづくすごいなと思う。
途中びっくりしたのが、ステージからLブロック中央くらいにマイクや楽器をセットし、4人狭いところで演奏を始めたこと。ちょうど自分のいたところで、間近で見るとなんかかっこいい。ただ、急に集まった人たちの携帯やデジカメがすごくて邪魔だったらありゃしない。本当「帰れバカ」って思った。
さすがに彼らもスタジアム級のバンドなので、ライブでもそういう工夫をいろいろとやっている。それは、ある種宿命みたいなもので、真っ正面に取り組んでいる姿は肯定できるのだが、フジの時にも感じたクリスの過剰なサービス精神みたいなのがこの日もやっぱり気になった。SMAPの「世界に一つだけの花」はたいていの人は喜んだのかもしれないけど、正直引いてしまう。
と、少し否定的なことも書いてしまったが、全体としては「これでもか」と名曲のオンパレードに大満足。曲の持つ「魔法」に包まれた時間を送ることができました。