入院をしてから、読書熱がまた上がりまして。
入院中は、面会に来る人にあれ買ってきて、これ買ってきてと、迷惑かけました。
で、今まで読みたくてもなかなか読めなかったものが結構読めて。
これは数少ない入院生活のメリット。
松尾スズキや中島らも、阿部和重なんかをじっくり読みました。お三方ともすごい!
そんな中、一番はまってしまったのが、奥田英朗でした。
伊良部先生シリーズ、評判通りのおもしろさですね。もっと早く読めば良かった。
これを読むと、ある種の「いい加減さ」が大事だということが誰にでもわかる。
最近何かと瑣末的というか、ぎすぎすしてるもんなぁ。
そんなに何でも丁寧じゃなくて良いじゃない。消費期限のニュース見るたびに複雑。
そんなわけで、今宵も読書しています。
奥田英朗、全部読むぞ!
で、今回もベストアルバム07候補を一枚。
前作「Velocity Of Sound」が賛否両論を呼んだアップルズ。個人的には彼ら特有のポップなメロディーにザラッとしたサウンドというのは割と相性が良いなと思っていたけど、今作ではもう一度ポップ職人的なポジションに戻りつつ、前作のドライブ感もキープしたサウンドを聴かせている。
このバランスが個人的にはとても心地よかった。オープニングの「Can You Feel It?」からとにかくグイグイポップに押しまくる。まさにパワーポップ。僕はXTCが好きなんだけど、彼らのアルバム「Oranges&Lemons」を思い出した。
デビューしてからかなり経っているはずだけど、まるで新人バンドのファーストのような瑞々しさに溢れているすごいアルバムだと思う。52分間、彼らのポップ桃源郷をドライブしてみませんか?
Can You Feel It?/The Apples In Stereo