パートナーシップの『型』がある人と無い人 | 心理カウンセラーの魔法の子育て

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心理カウンセラーから見た子育てのポイントと、ただの日記。NLPやコーチング、潜在意識など、最新の心理学理論を子育てに活用しましょう。

皆さん、こんにちは。
カウンセラーの佐原です。

 

東京に来ています。

 

すっかり春ですねー。

 

今日は暑いくらいです。



さて、前回、前々回とパートナーシップについて書いてきました。

 

パートナーシップが上手くいくと家庭に癒やしの装置を手に入れたも同然なので、とても生きやすくなるので、是非ともマスターしていただきたいテーマでした。

 

具体的には、

日々生活しているだけで、お互いに不満がスタンプカードに貯まって行ってますよ、というお話と、

 

 

 


スタンプを解消するにはIメッセージという、お互いの心を開き合うコミュニケーションがカギになりますよ、というお話でした。

 



読んでみられていかがでしたでしょうか?

「そう言われてみると、私は夫と時々Iメッセージで気持ちを出し合う時間を取ってるわ…」という方もいらっしゃれば、

「頭では理解したけど難しいなぁ」という方も多いかと思います。

そう。これが結構難しいんです。

 

カウンセリングで夫婦関係のセラピーが必要なケースでは必ずと言って良いほど、夫婦のどちらか一方(もしくは両方)が、Iメッセージが苦手で使えないという問題を抱えています。


あるいは、こちらが心を開いてIメッセージで伝えても、相手はYouメッセージで否定しか返ってこないから、もう私もYouメッセージでしか話したくない!という状態になっています。


確かに、相手にIメッセージで気持ちを交換し合うようなチャンネルが無ければ、

こちらが一方的にIメッセージを発しても、Youメッセージが返って来ず、その結果、余計に腹が立ってスタンプを貯めてしまうのとがあります。



特に男性は、そもそも自分のセンシティブな感情に繋がった経験がない方も多いものです。

心の奥底にある恐怖や悲しみを怒りにすり替えて誤魔化しながら、強さを保ってなんとか「男らしく」生きてきたわけです。

 

そういった人は、こちらがIメッセージで気持ちを伝えて、あなたはどう思うの?と聞いても、

はぐらかしたり、不機嫌になったりして、本心を伝えてくれません。

そうなるとこちらとしても、相手の本心につながれない寂しさを感じます。

一緒に生活していても深い部分では常に1人であるような孤独を感じます。(こういう女性が本当に多い)


Iメッセージが使えない人というのは、自分の奥深くの気持ちにつながってしまうと、これまで溜め込んださまざまな恐怖や悲しさに触れてしまうので、無意識にそれを避けてしまうのですね。

メンタルブロックがガッチリと固めてしまっているので、なかなかこちらが働きかけても心をほどくことはできません。



こういった夫婦の心の距離をテーマにセッションを行う際、ご本人(多くの場合は夫)に改善する意図があればセラピーで変化を起こすことができます。

ずっと身体の奥に隠し持っていた弱さや、自分の弱さが明らかになることに対する恐怖や淋しさ、などにアクセスして開放すると、身体がゆるみ、自分の本心につながることができるようになります。


そうなると表情も雰囲気も変わり、それに伴って周りの家族や人間関係が劇的に好転することがよくあります。なにより本人が生きるのがとても楽になります。


でも自分は悩んでいるけど、Iメッセージで語れない夫本人は特に困っていなくて、改善するつもりもないという場合は難しくなります。

今この記事に書いているような問題が起こっていることを理解してもらって、本人が改善しようという気持ちになるまで、気長に待つしかないんですね。残念ながら…。

どんなセラピーも本人の許可なしに、変化を起こすことはできないのです。



【パートナー選びに役立ちますよ】


以上のような心の距離を縮められない夫婦や恋愛関係をたくさん見てきて思うのは、

この「Iメッセージ」というテーマをパートナーを作る上での試金石として使うと良い、ということです。


例えば、子育てブログなので子供を育てる親の立場として見てみましょう。

うちの娘にも彼氏ができたとしましょう。


あるいはもう少し時が経って、結婚相手を紹介されたとします。

その時に相手を見る基準の1つとして、


「この人はIメッセージを使うことができるか?」

「あるいは二人はIメッセージで語り合うチャンネルを持てているか?」

という所を見るのはとても大切です。


つまり何かトラブルやすれ違いが生じた時に、この人はより深く、自分の本心を見つめられるような誠実性と、それを相手に向かって開くだけの勇気と正直さを備えているか?という部分を見るわけです。

そこさえしっかり持っていれば、お互いに今は若くて未熟でいろんな壁にぶつかるだろうけど、その度に一緒に話し合って成長していくことができるでしょう。


でも、すれ違いの際にIメッセージができない、つまり自分の心を見つめて開くことができない人や、表面的なところで誤魔化したり逃げたりする人は、遅かれ早かれ必ず結婚生活に問題が浮上します。


ほんと確実に何か出てきます。

なので、今パートナーを探している人や、やがて我が子のパートナーと出会うことになるご両親も、この「Iメッセージで語れる誠実性を備えている」という点を基準にしていただくと良いなと思います。

 


【恋人ができない問題も原因はここにあります】


そしてもう一つ、これは子育てブログのテーマからは離れますが、このIメッセージというアイデアは恋人が欲しくてもなかなかできないというケースを見る場合でも役立ちます。

 


婚活中の方や恋人ができないという悩みは、お持ちの方には、

パートナーとIメッセージで語り合うイメージをしていただきます。


そこで抵抗なくお互いに心を開きあって気持ちを出し合っているイメージができる人は、

無意識の中に、パートナーシップという『型』が既にできている人です。


自分の隣にちゃんとパートナーが座る専用のイスが用意されている状態です。

 

そのためちゃんと出会いを求めて行動していれば、やがて誰かがそのイスに座ります。(イスはあるけど、お父さん(お母さん)が座っちゃってるというケースもありますが、それはまた別のお話)


彼氏ができない彼女ができないというクライアントさんの中には、パートナーと心を開いてIメッセージで語り合うイメージができなかったり、

無理にイメージすると、心理的な抵抗にあって恐怖を感じたりする方もいらっしゃいます。

その恐怖がどんな原体験から来てるのかを見て、解消すると、Iメッセージの関係性がイメージできるようになり、パートナーシップの型が備わることになります。

自分の隣にパートナーが座るイスができた状態です。

こうやってIメッセージというイメージをリトマス紙のように使ってパートナーができない原因を見つけたり、解消したりすることができるわけです。



I メッセージで心を開いて内面を語り合う関係性というのは、パートナーシップの究極の「型」のようなものです。

この型を最初に作っておくと、自分の隣に目に見えないイスができ、そこに誰も座っていなければ、やがては誰かが座るわけです。

 

パートナーを求めているのにできないんだよな…という方は相手と親密にIメッセージで気持ちをシェアする場面をイメージして、パートナー用のイスがあるかどうかを確認してみましょう。



【まとめ】

ということで、前回Iメッセージのお話ができたので、ここぞとばかりにIメッセージの学びを深めていただきました。

この技術をもとに今のパートナーとの関係性を振り返ったり、

やがてくる我が子のパートナーを見る視点として使ったり、

自分にパートナーを作る心の型が備わっているのかをチェックしていただければと思います。

ではでは、今日はここまでにしておきましょう。

 

お付き合いありがとうございました。

 

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