パートナーシップでは小さなムカッ!をコレクションしていないか注意しよう | 心理カウンセラーの魔法の子育て

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心理カウンセラーから見た子育てのポイントと、ただの日記。NLPやコーチング、潜在意識など、最新の心理学理論を子育てに活用しましょう。

はい。みなさんこんにちは。
カウンセラーの佐原です。

3月になり、温かくなってきましたね。
みなさまお元気にされていますでしょうか?


うちではペットのイモリたちも、水苔の中に潜って冬眠してたかと思うと、顔だけちょこっと出していたり、

暖房の温かさに「春が来た!」と勘違いしてノソノソ出てきては、「あ、違った!」となってまた冬眠したり、

なんだかんだと元気にやっております。

 



そして僕もいろんなことに手を出してはとっ散らかしつつ、楽しくやっております。

最近、僕周辺で最もホットな話題は↓こちらに書きましたがVRですね。

 

 

 

クライアントさんとのセッション後、1時間くらいずっとVRの未来の話で盛り上がってしまいます(笑)


さてさて、さてさて、

ここから大きく方向転換いたしまして、今日は「パートナーシップや夫婦関係を良くするコツ」についてお話します。



良好で長続きする夫婦関係やパートナーシップについて、真面目に勉強する機会ってなかなかありませんよね。

そのため皆さんそれぞれに自分流のやり方でパートナーとの関係を築きます。

その結果、当然ですが、自然に上手く行く方もいらっしゃれば、何度やっても同じパターンで上手く行かない方もいらっしゃるわけです。

皆それぞれ自己流で上手く行ってる場合は良いのですが、自己流で失敗してしまっている場合は、なんだかもったいですよね。学校で教えてくれたら良いのに。

パートナーとこう関わると良いよ、という基本を学んだ上で「それがどうしてもできないんです!」という場合は心理的なブロックが発動していますので、セラピーの出番ですが、

夫婦関係の基本を学んだだけでスルッと関係性がよくなるケースも多いものです。

今日はその基本の部分をお伝えしますので、是非マスターしてくださいね。



【最高の癒やし装置としてのパートナーシップ】



夫婦関係や男女のパートナーシップというのは、お互いが尊重してねぎらい合って、お互いの間を愛とねぎらいが巡り合うようになると、そのご家庭はもうパワースポットのような場の力を持ちますね。

ちょっと嫌なことがあって疲れて帰ってきても、何かミスをして自信を失って帰ってきても、祝福された家庭の夫婦関係の中で充電されて、またエネルギー満タンになって翌朝を迎えることができます。


家族という場が「癒やしの力」を宿した状態ですね。


これ最強の家族です。パートナーシップによってエネルギーが増幅するということです。


でも、逆に夫婦やパートナーシップに愛が巡っていなかったり、ギスギスしていたり、お互いが減点モードで相手をジャッジするようになっていたりすると、一緒にいるだけで消耗して気力が枯れていきます。

そしてその上、朝が来るとまた働きに出て、仕事にエネルギーを捧げなければならないのですから大変です。


そして、これは子供達にとっても同じことです。


両親がお互いを尊重し祝福し愛情が巡っていると、その肯定的なエネルギーに満ちた磁場の中で子どもたちは心のパワーを充電することができます。

そして、その肯定的なエネルギー場こそが子どもたちの心のベース、情緒のベースとなります。つねに肯定的なエネルギーに背中を押されて、心強いものです。その結果、高い自己肯定感を保っていることができます。


また、家族の中を何が巡っているのか?というのが、子どもたちの心や世界観の基本設定みたいなものになっていきます

ますます、良いものを与えたいですね。

ということで、ご家庭を肯定的なエネルギーが巡るパワースポットとするために、今日はその方法、パートナーシップについて学びましょう。

まずは基本編から。

どうぞ。



【小さなムカッ!をコレクションする】


夫婦というのお互いに異質なものですね。

お互いにまったく違った家庭で育ったため、家庭の文化も違うし、そもそもの持って生まれた性格や性質も違います。

その違う人間が一緒の空間で快適に生きるというのは、場合によっては厳しい修行にもなりかねません。


かくいう私も、妻とは部屋が片付いているという基準も違うし、妻は開放的ですが、私は一人の時間が必要な人間だし、妻は無類のテレビ好きだけど、私は基本はテレビを見ない人間で、


もうびっくりするくらいにお互いの「普通」が違います。


結婚生活を営むと、この違いが出てきて、ちょっとしたことに「え?」となったり「ムカッ!」となることがあります。


そしてその「ムカッ!」とする感覚を心に貯めていく心理作用を、心理学の流派の1つである交流分析では「スタンプ」と言います。

なぜスタンプかというと、これ、お店のポイントカードのことを言ってるんですね。


ダンナがまた服を脱ぎ捨てたまま片付けてない…「はい。スタンプ1つゲット!」



あ、だんなが私の傷つく言葉使った…「はい。またスタンプ1つゲット!」

 


そうやって無意識に相手の嫌なところをカウントしてスタンプを押して行くのですね。

心当たりありません?(笑)



で、面白いのはここからで、人はある程度のスタンプを貯めると、やがてはお店のスタンプカードと同じ心理現象が起こるのです。

それは、

「もっとスタンプ貯まらないかなー」という気持ちが出てきて、今度はダンナの嫌なところを「前のめりで」探しに行くようになるんです(笑)


何か嫌なところないかな~とジャッジする目でダンナを見るようになり、

嫌なところを見つける「ほら!やっぱり酷い人!」とスタンプをゲットして、そうやって自分が被害者になることに、そこはかとない喜びを感じる。

そういう意地悪心。体験したことありません?

これ、多かれ少なかれ誰もが体験する「あるある」ですよね。



もしかしたら嫌いな同僚や友人などに対しても同じことをやっているかもしれません。

スタンプ集めがクセになっていて、それを減らす方法を持っていない人は、嫌いな人ばかりが周りに増えていきますし、長期的な関係を築くことが難しくなります。


時間とともにスタンプが増える一方で減らせないと、気づけば周りのみんな、それなりにスタンプが貯まった人ばかりになってしまうのです。

で、スタンプがポイントカードいっぱいに集まるとどうなるかというと、

ある人は爆発して大喧嘩をします。

ある人はピシャー!と心を閉じて、相手への軽蔑で壁を作った冷たく凍りついた関係になります。


このあたりの違いは性格が外向型か内向型かによります。

前者の外向型の場合は、大喧嘩することで多少は発散が起こり、スタンプが解消されることがありますが、

後者の内向型はスタンプを減らせないので大変です。


これは夫婦以外の人間関係でも同じパターンを繰り返していることが多く、誰かと一定期間仲良くなると様々な嫌なところが目に付き、やがてスタンプが貯まるとはっきりと嫌いになって、疎遠になって離れるという人間関係を繰り返し勝ちです。


「私、長い人間関係が築けないんですよねー」という悩みを持つことが多いのが特徴です。これは言い換えると、スタンプの解消の仕方を知らない問題なのです。

なるほど、そう言われると誰しもちょっと心当たりありますよね。

わかるわー、と。

 

でも大丈夫です。スタンプの解消は可能です。


そしてお互いの文化が違う者どうしが共同生活を営む夫婦にとって、あるいはパートナーシップにとって、もっとも大切なのは、スタンプを貯めないこと。

そして、スタンプが貯まっても解消するすべを持つということです。(はい。これ学校で扱ってください。)

では、具体的な方法を見ていきましょう。


【まずはスタンプ押してるのに気づきましょう】



このパターンを超えるために、まず最初にすべきことは、自分がスタンプを押していることに気づくことです。

「あ。今、この人のここが嫌だと思って心の中でスタンプを押したぞ…!」

あるいは

「私、この人にこれまでにめっちゃスタンプ貯めて来てるな…3枚目やん…」とか(笑)

「私も既にダンナのスタンプ貯めることにイケナイ喜びを見出してるわ…」とか。

で、これは人間のエゴの持つ作用ですので、良いも悪いもないニュートラルな「働き」だと理解しておきましょう。

「私、性格悪いな…」とかそうった話ではなく、人間の自我というものはそういう働きが起こるものなのです。

なので、自分を責めることなく「やれやれ…」と、この心の働きに対して距離を置いて、醒めていて欲しいんですね。

「あー。またやってるよー」と。

これがまず最初です。

 

そして、今度はスタンプを解消していくわけですが、そこからは夫婦のコミュニケーションのコツに入っていきます。

 

ちょっと長くなりすぎたので、ここで一旦切りましょう。

 

今週はまずは皆さんの中で、自分がスタンプ集めをやっていないか心を観察してみてください。

 

面白いものでもので、どんな大好きな相手でもスタンプが貯まりだすと勝手に自分の心が閉じてきて、相手の嫌なところを探しだす自虐的なモードに入っていきますからね。

 

あ、スタンプ集めしてる!って気づいてください。

 

あと、パートナーや周りの人にこれまでにスタンプを貯めていないかも振り返ってみてください。

 

あ、私スタンプカードめっちゃ持ってる…(笑)という方は、人間関係においてイラッとしたり迷惑をかけられることばかりで大変だったことと思います。

 

でもこれも、ちゃんとスタンプを減らすすべを持っているか?という技術の問題なので、性格の問題ではありませんし、たまたまあなたの周りに嫌な人が集まったというわけでもありません。

 

解消可能な問題なのです。

 

では次回は、スタンプを減らすコミュニケーションを見ていきましょう。

 

 

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