今月の東京カウンセリングは10日間。
毎月一週間くらいの滞在だったのが、ありがたいことに少しずつ長くなってきました。
月に10日ほどだけ一人暮らしで単身赴任しているような感じが良い気分転換になって、気に入っています。
今回も代々木にて、いつものように仕事をしていると妻からソラのことでLINEが来ました。
セキセイインコのソラ。うちの人気者でです。
「ソラがいつもより膨らんでモフモフしてる。」
(いつもなかなか触らせてくれないのに)「今日は触らせてくれるねん。めっちゃ可愛いねん。」とのこと。
「中の人が変わったんちゃうか。」と、その時は冗談で返していたのだけど、
後になって、何か引っかかる…。
触らせてくれる?
モフモフ?
それ、大丈夫か?
気になって電話すると、妻も同じく不安になったようで、
ネットで調べてみたら、インコがモフモフに膨らむのは体調を崩している可能性が高いと出たようで、
急いで病院に連れて行ったら、かなり悪い状態だと言われ、緊急入院することになったのだとか。
寒さであまり食べられてない危険な状態だから、
温めて餌を飲み込ませて、明日くらいに元気になるようなら心配ないけど、そうでなければ病気の可能性も出て来る。
そうなると一週間保つかどうか…。と言われたようで、
妻と娘二人は号泣。
小5のひなに至っては地面に泣き崩れたとか。
僕は東京。
ソラ…。
確かに、
普段はあまり意識したことが無かったけど、ソラに何かあるかと思うと、身をもがれるような痛さがあります。
確かにもう抜き差しならないくらいにつながっていたんだな。
家族なんだな。
翌日も動物病院に様子を見に行くということだったので、昼過ぎに電話すると、
「ソラ元気そうに動き回ってたで。」と、子供たちの声も明るくて、ホッとしました。
そして昨日、東京は記録的な寒波により大雪。
ホテルへ帰る電車を待つのだけど、大雪の影響でいつもより本数を減らした電車にはなかなか乗れず、
ホームで吹雪に晒されながらギュッと身を固めて待っていると、電話が鳴りました。
「ちょっと待ってな。LINEでテレビ電話にするな。」と娘。
そして、「ほら見て。ソラめっちゃ元気やで。」
iPhoneのモニターには、いつものように元気に娘の足を追い回しているソラの姿が映っていました。
退院して家に戻ってきたようです。
「良かったなあ。こっちは凄い雪やで。」と、雪の積もった線路をインカメラに映しました。
「うわー。凄いな。寒そうやなー。」
「めっちゃ寒いでー。」
電話越しに賑やかな声がする。
この感じ。
この感じ、良いな。
家族が温かい所にいて楽しそうで、僕は外で寒くてちょっと大変なのだけど、この感じがとても良い。
この感覚は何なのだろう。
上手く言葉にしにくいし、名前も無い。
でも知っている。
これはたぶんずっと昔、僕の父が僕らに対して感じていた気持ちなのだろう。
頑張ろう。って腹の底から力が沸いてきて、寒さに耐えているこの状況が、なぜだか全然嫌ではなかった。