先日から

『授業進行中に、自分の思ったことや自分の状況を大きな声で発言してしまう』

という問題行動について、連載して書いております

 

前々回は、『家庭での取り組み』

『授業中に大きな声で発言してしまう』への対処① ~家庭での取り組み~

 

そして、前回は『学校での予防策』

『授業中に大きな声で発言してしまう』への対処② ~学校での予防策~

を書かせていただきましたが、今日はその続きになります。

 

ABAでは、

 

「人間の行動は、学習によって獲得されたものであり、不適切な行動は誤った学習の結果としておこる」

 

という考え方に基づいて指導しますので、正しい代替行動を教えていきます

 

 

どのようにして代替行動を入れるのか?

どのようにして適切行動を増加させるのか?

 

ですが、

 

担任の先生に、協力してもらい、以下のような対応をしていただきました。

 

 

----------

まず、終わりが明確なプリントからとりかかりました。

 

プリントに印をつけて、

 「ここまで終わるまではお話はしないでやるよ。ここまでできたら手を挙げてね。」

 と担任の先生に事前に伝えていただく

 

練習開始当初は、3問できたら手を挙げて良いように設定しました

 

3問ができるようになったら

4問ずつ

5問ずつ

 

・・・・

と、挙手して発言できるまでの時間を少しずつ伸ばしていきました

 

----------

プリントができるようになったら板書です

 

①書き終わる前に先生に近くに行っていただきます

 

②書き終わったと同時に、挙手をするように声をかけていただきます

 (声が出る前に声をかけてもらう。失敗はさせないようにしていただく)

 

③静かに手を挙げることができたら指名していただき、

 適切な声で「終わりました」と発言してよいことにする

 

④徐々に声掛けからジェスチャーなどへ介入を減らしてもらう

 

最初のうちは、発言してしまうこともありました

 

勝手な発言が始まると、一人で止めることが難しいので、できるだけ早い段階で介入していただきました。

 

可能な限り勝手な発言が出た時点で近くに行き、ルールを再確認していただく

 

ことをお願いしました。

 

そして、勝手発言をせず、挙手→指名されて発言ができた時(正しい行動ができた時)には、

 

先生に賞賛していただく

可能であれば、前に出て発表や正解の説明をしてもよい

 

 

という、学校でできる範囲のご褒美を用意していただきました

 

 

上記の取り組みをした結果、2~3か月かかりましたが、

『授業中に大きな声で発言してしまう』

という問題行動はほぼゼロになりました(#^^#)

 

 

 

****

 

ユニバーサルデザインの連絡帳

 

 

*****

 

療育ママのLINEスタンプ

https://store.line.me/stickershop/product/4170188