かなりの呼び物らしいが、表六玉が総花的やり方をしているために逆ザヤ状態らしいよ | スポーの“ここがヘンだよ闘牛士!”

八日(土)
午前二時すぎに寝る。

午前十時に起きる。休日。
循環器内科。ここしばらくあった胃痛について訴える。触診もあったが、強く押さえても何も痛くない。苦笑される。ハッキリいって、なんともないだろう、と。考えられる原因はストレス。ああ、やっぱり小説だ。それ以外にない。
買い出し。
机でスジと向き合う。停滞していると感じるとき、エンジンがかかるまでは、机に向かうのは義務だなあ……。

九日(日)
午前二時すぎに寝る。

午前九時すぎに起きる。休日。小雨。
買い出し。
ヴァン・ダイン『ケンネル殺人事件』を読む。
中国陶器収集家のアーチャー・コーが自宅で死んでいた。内側から鍵をした密室で、直接の死因は背中の刺傷によるが、なぜか彼は手に拳銃を握っており、こめかみに弾痕があった。さらに彼の弟のブリスベーンの死体までもが階下で発見される。そして、ブリスベーンの死体のある図書室のカーテンの陰には、怪我を負ったスコッチテリアまでもがうずくまっていた。コー家は犬は飼っていない。この犬はなんなのか? 密室殺人の謎は? おなじみの名探偵・ヴァンスが事件究明に乗り出す。
いやいや……だから、めちゃくちゃ面白い。複雑なプロットである。ヴァン・ダイン自身が凄まじい労働だといっていたとおり、このストーリーを練るには相当な苦心惨憺を要しただろう。そして、なぜヴァン・ダイン作品がこんなにも面白いのか、引っ張られるように読めてしまうのかに気づく。つまり、心理描写や説明文がほぼないのだ。ほぼセリフで回している。情景描写も最小限。しかし、行動描写と外面描写はそつがない。無駄が多いようで、無駄がない。
向き合う。まず、どうにかして、容疑者が限定されるシチュエーションをつくらないといけないよね。これはすべての推理小説に必要な土台つくりなのだろう。

十日(月)
午前零時半すぎに寝る。

午前八時前に起きる。仕事。
もう止まってばかりなので、いまのかたちで二百枚目標にやってみるか……と考えていたら、夜、センセから電話が入る。勉強会の日取りについてだった。書けてるか、と訊かれ、現状を伝えると、推理モンをやれ、という。いくつかヒントをもらう。はてさて……。
いやでも、たしかに、いきなり事件を起こそうとするから、準備がなく、二の足を踏んでいたのだ。あえてスロースタートで視点を変えつつ進めていくのは面白いかも。相手の社長が死ぬまでの流れは、ある程度はできている。ほんの少し……活路が見えた。

十一日(火)
午前零時すぎに寝る。

午前八時前に起きる。仕事。
第一部はまァいいとして、第二部は捜査。なんとなく構想を練りはじめる。

十二日(水)
午前零時半に寝る。

午前八時前に起きる。もう真夏だな。仕事。

十三日(木)
午前二時に寝る。

午前九時半に起きる。有休。
名医まで薬だけもらいに行く。買い出し。
まァ、ただ書くしかねえわな。昨日できなかったぶんも、今日はやろう、と。
この半年、一月はモラをやっていたからよしとする。S書の地元賞向けに掌編も二つ、なんとかあきらめずにやれたから、それもよしだ。あとの三ヶ月くらいは空白……ここを挽回しないと。
ビン氏がバビロンものの良さを説いている記事を見つけた。センセもいっていたが、ミステリなら何を書こうにも、絶対に避けては通れないところだ。ちょっとこれから、日常的に吸収していく必要がある。ということで、さっそく関連書籍を大量に古本で注文。
貴賎を書く。まァ、あとから直せるところは無視して突き進む。
次の勉強会は一週間延期になったので、三週間ある。めちゃくちゃ書いて持っていきたいところだな。
猫にまた跛行の症状が出てきたようだ。猫を風呂に入れる。

十四日(金)
午前零時半すぎに床につくが、暑すぎてなかなか寝つけず。ついにクーラー起動。

午前八時前に起きる。仕事。
とにかく書くぞ。ラジオ体操と同じで、習慣にしないとね。たぶん、前にもいったけど。