たまたま手控えていた一件が図星を突いていたらしく、顔が利休色に染まって面変わりした | スポーの“ここがヘンだよ闘牛士!”

二十五日(土)
午前二時半すぎに寝る。

午前九時すぎに起きる。休日。
麻酔科でトリガー。買い出し。入金。
マクドを喰う。ふと、『スーパーサイズミー』というドキュメンタリーのことを思い出し、なんとなく調べてみると、これの監督が二日前に亡くなっていた。合掌。
歯医者。詰め物。
桜と三行半をなおも直し、もうさすがに、これでいいだろうと。短かったら、これくらい徹底してやれるんだけどな。いや、長くても徹底してやれということなんだけども。
次は貴賎。スジがあやふやだったところや名前なども直す。こいつは明日に持ち越しだ。

二十六日(日)
午前一時半に寝る。

午前十時に起きる。休日。
買い出し。
一つの法則……何に恐怖を感じるか。
貴賎。全登場人物の出てくる、キリのいいところまで書く。
貴賎、桜、三行半を刷って封じる。
はてさて、明日からの一週間、何をしようか。大昔のチンチロ小説のラストを考えようと思っていたけど、読み返すと、これはちょっと……そもそもがあんまりだ。やっぱり別のことをしたい。
貴賎は置いとくとして、やはり、次にやるべきは長編のスジかなあ。
モラありきの続編を考えるのは、なんともいえぬところだよな。モラがモノにならなきゃ、意味をなさないからだ。いや、少なくとも意味はあるけど、それだったら、まったく新しいストーリーを考えたほうがいいだろう。

二十七日(月)
午前零時すぎに寝る。が、寝苦しくて、何度も目覚める夜だった。暑いのに敷き毛布をいまだに敷いているせいだが。

午前八時前に起きる。雨。仕事。

二十八日(火)
毛布はしまって、午前零時半に寝る。

午前八時前に起きる。大雨。
電車の運転見合わせの情報が入る。こりゃテレワークかなと思ってチンタラしてたら、電車復旧。仕方なく遅れて行く。仕事。

二十九日(水)
寒の戻り。午前零時半に寝る。

午前八時前に起きる。ええ天気。仕事。
浅沢英『贋品』を読む。
佐村は事業に失敗して落ちぶれた生活を送っていた。そこへ、画商だった亡き父と昵懇の仲だった元画家の山井が、儲け話を持ってくる。ピカソの贋作をつくって、中国のメガコレクター相手に四十億以上の値段で売りつけるという。真作は新興宗教の教団施設にある。新興宗教信者、修復工房の女などを仲間に、真作を奪い、データを吸い取り、贋作をつくるという段取りだったが……最初に佐村に課せられたのは莫大な道具代のための借金だった。ハメられているのではないか。佐村は疑心暗鬼になりながらも、いつしかその計画から抜け出せなくなる。
話はかなりバタバタするが、やはりこの作者の執拗で恐ろしい敵の描き方は見事だし、ラストは味がある。終わりよければ、すべてよし。……しかし、誤字脱字は多いので、出版社には修正を求む。

三十日(木)
午前一時前に寝る。
が、夜中、異常な目の痒みで起きる。アイボンとアルガードとホットアイマスク。

午前八時に起きる。仕事。

三十一日(金)
午前零時半すぎに寝る。

午前八時に起きる。小雨。仕事。
やはり一年にひとつは博奕モノをやらねばならぬだろう……とは思うけど、そんな決まりはどこにもないとも思う。