天稟に恵まれた温篤な美丈夫が粕取りを飲みながらオンフックで世人に初聖体について語っていた | スポーの“ここがヘンだよ闘牛士!”

二日(土)
午前二時半くらいに寝る。

午前十時くらいに起きる。休日。
買い出し。猫のプレゼントを買う。
原尞、去年に亡くなってたのか……合掌。チャンドラーに心酔してハードボイルドに捧げた生涯。誰に敬意を表し、何に人生を捧げるか。どうしたって人の一生ってやつは無限小で、短いものだ。つなぐためにあるとしたなら、何をつなぐか。これって大きなテーマだ。

三日(日)
午前一時半すぎに寝る。

正午に起きる。休日。買い出し。
かの大家も万年スランプってか。しかし、たまの休みの楽しみは新作のアイデアを練ることだという。そして、たいていは、うまくいかないと……。誰もがめざす連載にデメリットを感じ、一見、割に合わないと見られる書き下ろし専門になった。溺愛しているよな、推理物を。何より本嫌いだった過去の自分に向けて、可読性を重視しているという点も興味深い。
ヴァン・ダイン『僧正殺人事件』を読む。
家族ぐるみの付き合いをしているディラード家とドラッカー家。どちらも数学者の家長を擁しており、そこにたびたびチェスの研究者であるパーディが訪れ、親睦を深めている。ある日、ディラード家の一人娘・ベルの求婚者が殺される。死んだ男の名はロビン。弓矢で射抜かれたかたちで殺害された。それが『コック・ロビンは矢で殺された』というマザー・グースの子守唄になぞった殺人なのではないかと疑われていたころ、第二の殺人が起きる。それもまた子守唄に準ずるような殺され方だった。次々に起きるマザー・グース殺人を名探偵ヴァンスが解いていく――。
最高。至高の面白さ。究極のどんでん返し。それでいて理知的。これ以上は望めない読書体験。いやあ、素晴らしい……。

四日(月)
午前零時半に床につくが、なかなか寝つけず。寝たり覚めたり。

午前八時に起きる。仕事。

五日(火)
午前零時半に寝る。

午前八時前に起きる。雨。仕事。

六日(水)
午前零時すぎに寝る。

午前八時前に起きる。小雨。仕事。
掌編を募集しているところを見つけて、グリコ小説だったら適してたのになあと思ったけど、そもそもグリコってお題小説だったことを思い出し、レッキャもそうだったが、お題ってわるくないかもしれんという思いに至る。辞書引くか。八方塞がりだし。

七日(木)
と思ったけど、引いてもワケわからんわな。
午前零時すぎに寝る。

午前八時前に起きる。仕事。
とにかく、いろいろ本を漁る時期である。

八日(金)
午前零時半すぎに寝る。

午前八時前に起きる。仕事。
アンテナは張りつつも、焦らずいこうか。