天野杯 | スピカの住み家

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明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

昨年末、天野杯に出てきました。三人1組の団体戦です。私は社団戦以来の将棋でした。

社団戦以降、私は見事に将棋から離れてデュエルリンクスにハマっていました。遊戯王は将棋並みに中毒がありまして、高校の時にのめり込みましたね。なんといってもスマホで手軽に対戦できるのがいいです。現代文明万歳。

まあでもそれではいかんと思って天野杯前に将棋の調整をしようと思ったんですけど、またヤバいアプリがリリースされまして、デュエルマスターズプレイスというんですけど。
今度はそっちにハマり、ほとんど勉強しないまま当日を迎えてしまいました。時期が悪かったです。

今回のチームはO岩さん、I橋さんとの「翔風館ポムの樹」で出場しました。ポムの樹というのは私行ったことないんですけど、パスタ屋さんらしいです。ちなみにO岩さんから誘っていただきチームの一員になりました。O岩さん翔風館支部会員説。

正直、上2人でもう相当勝ちそうなので始まる前から安心していました。だから今日は全敗でもセーフかと思っていたら当日「負けたら罰金」の制度ができたため、死力を尽くして勝とうと決めました。


1回戦 VS DTS

初戦が不安でした。自分の調子が大丈夫か見極めていたのですけど、やはり手が見えなかったです。対向かい飛車になり、ふわふわと指していたらいつの間にか作戦勝ちに。ただそこから慎重を重ねてよろよろ勝利。セーフでした。
チームメイト2人も勝って全勝発進。

2回戦 VS人形町アルマジロ

1局指して頭が将棋モードになったのがよかったです。この将棋は我ながら会心の指し回しで、持ち時間15分を使い切らず圧勝でした。でもそこで舞い上がってしまったのが後々よくなかったですね。将棋は遊戯王デュエマと違ってすべて情報が公開されているから余計なこと考えなくていいわ〜とか思っていました。ここでは余裕でいました。
チームはO岩さんがポムってしまい2-1で勝利。私が置物だったら負けていたので、出てよかったとひと安心。


3回戦 VSいりえ

全4回戦なので、ここが準決勝になります。この将棋で苦戦を喫しました。後手番で雁木になり、相手の攻めを受け止める展開になったのですが、駒損の猛攻が厳しく、潰れかけてしまっていました。ただ、時間切迫もあり逃してもらい、なんとか逆転勝ち。
チームは全勝でしたがI橋さんが怪しかったみたいです。1-2の未来もあり得たわけですね。


決勝 VS ARH

いよいよ決勝です。相手チームには有名強豪のK島くん、女流棋戦でも活躍のあるU山さんがいました。

私の相手はまったく知らなかったのですが、後に館長から聞いたところ研修会に通っているとのことでした。女流棋士の卵といった感じでしょうか。


後手が私。ひふみんアイしてみるとやっぱりヤバいですね。ここで▲5四銀と上がられて、思ったより手が難しいことに気づきました。

ここで持ち時間15分のうち半分くらい長考した気がします。1手前は△8六歩や△6五成銀とゆったりやるつもりだったのに、▲5四銀で殺到を見せられると明らかに遅いです。よく見たら▲5五角もあって大変なことがわかってきました。
いろいろなことを考えた結果、△5三歩を採用。ワンチャン▲4二飛成からの王手飛車コースに気づいていないことに賭けましたが当然踏み込まれてしまいました。以下駒の損得はないけど成銀の粗大ゴミを抱えて実質銀損の展開に。


終盤になって成銀がさばけ、楽しみが出てきたのですが、ここで△2四桂がおそらく悪手。▲3三桂不成△同銀引▲6三角なら潰れていたと思います。平場なら気づくな〜と念力をかけているのですけど、もう疲れてしまって念じる気力もありませんでした。そしていろいろなことを考えていました。
チームの状況が1勝1敗だったのです。O岩さんが開始5分で悪くしたらしく早々にポムられ、I橋さんは有名女子強豪に力を見せて勝っていました。で、残るは私の対局。局面は悪い。

あの大会って某ブログに載ってしまうんですよ。写真が。
準優勝 翔風館ポムの樹って写真を浮かべてしまったんです。そこでやっちまったな〜とか、準優勝は味が悪いとか、想像するだけで思わず顔を歪めましたね。
だからこそ絶対に勝たないと、と気を引き締めました。いや引き締めてももう遅いんですけど。

実戦は▲6三龍と引かれたので△4三銀打と埋めて持ち堪えることができました。最近デュエルリンクスの影響でよく「耐えた」って言葉使うんですけど、思わず言っちゃいそうになりました。以降は受け潰して勝利。2勝1敗で優勝することができました。

これで今年の将棋も終わりです。最後にいい思い出ができてよかったです。デュエルリンクスはインフレゲー、デュエマプレイスは数万円かけてようやくまともなデッキが組めるといった状況で、将棋のゲームの素晴らしさに気づいた次第です。カードゲームばかりやってたから、新鮮な気持ちで指せたのが好結果に繋がったのかなと。


天野杯には初めて出ました。気になった点があったので余計なお世話ですが書いちゃいます。まずはB級について。
規定ではチーム棋力の平均二段以下とあるのですが、私と変わらない実力レベルの人が出ているチームがありました。おそらく三段以上の大将以外が級位者だからという理由なのでしょうけど、三人制の団体戦でそれやられるとキツいなんてもんじゃないですよ。社団戦とは違って1勝の価値が高いですから。純粋に全員二段以下で構成されたチームがかわいそうに思いました。

続いて会場が狭い。
運営さんも大変だとは思いますが、さすがに狭すぎるように感じました。毎回移動が某記者だったら通れないような隙間を潜り抜けないといけませんでした。真ん中に座る副将席の席もスペースの都合上でパイプ椅子でしたし。せっかくいい大会なのだから参加費上げてもっと広い場所でやるべきだったんじゃないかなあと。

あっでもお誘いいただけたらまた来年も出ます。お疲れさまでした。
今年は将棋に戻ろうかなあ。社団戦以外にも出ようかなあ。