オール学生(個人編) | スピカの住み家

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気まぐれで更新します

富士通杯12月に書いてんのかよおせーよ!とクレームがあったので、今年からは即効性を意識していきたいと思います。



えー今日はオール学生がありました。私にとってラストのオール学生ですね。あんまり出場したことなかったですが……
オール学生では個人編と明治編と二つに分けて書いていきます。まあ、今回は自分のことなんでお酒でも飲みながらだらだら書いていこうと思いまーす。


この大会は歴代の優勝者を見る限り、レベルが高いイメージです。全国から来るみたいですからね。今年は東北や関西、九州からも強豪が集まっていました。


予選から。
1Rは開成高校の子と。対局が始まる前、私ひっそりと相手の仲間内の声が聞こえてしまったんですよねえ。お前だけでも勝てよという言葉を。


これはですね、おそらく強い子なんじゃないかと思いました。その予感は当たり、途中まで完全に悪い将棋に。


ただ、一手だけ相手に甘い手があり、そこから流れが変わりました。以下は難しいところもありましたが、長手数の詰みに討ち取り勝つことができました。



予選の2Rに移ります。
相手は高校生のN島くん。岐阜からきたのか……健気やな~とほのぼの思っていると、よく見たらあのN島くんでした。全国的に有名な方です。


将棋は大熱戦になりました。私も途中までは上手く指せており、やや自信はあったんですが、相手の美濃囲いが堅く(金銀5枚ありました)、最後は体力負け。いろいろ仕掛けた罠もすべて見破られており、強かったですね本当に。


ただ、いい将棋だったので次に繋がりました。
意外と俺まだやれるじゃんと思ったものです。



予選3Rはどこの大学か忘れてしまったのですが、女性の方でした。
名前は見たことがあったくらいで、対局するのは初めてでした。


中盤まで互角に進み、部分的には自信がなかったのですが、なんとか誤魔化しました。あれですね、美濃囲いを暴力的に崩してしまったので、野蛮なイメージを持たれてしまわなかったか心配です。はあ、紳士的に勝ちたかった。



よれよれで予選を通過。急いでクジを引き、トーナメント表を見てみると、私の相手はとんでもない相手でした。


今年のアマ竜王戦、優勝者の方はもうご存知でしょう。ええ、大学生のY本さんです。この前プロに勝ってましたねえ。強かったです。
では準優勝者は誰でしたでしょうか。


これが困ったことになんとこの方も学生なんですよねえ。しかも同じくプロにも勝ったことあるんですよ。
まったく、そんな方が出ているだなんて良くないですよね。泣いちゃいますよ?


…私はその方と当たりました。



実は彼とは中学選抜選手権の関東部屋で指したっきりで、だいぶ間が空いていました。
公式の場だと10年ぶりくらいです。当時は自分より少し強いくらいの実力だと思っていたのですが、ずいぶん差が広がってしまいました。


とはいえ勝負の世界は水ものですから、何が起こるかわかりません。始まって数分、相手のW辺氏は錯覚してしまったようで、形勢はいきなりこちらが角金交換で駒得の優勢に。

ただ、実戦的には難しいというやつで、個人的にはこれでやっとイーブンになったかなというくらいでした。


こうなると簡単には負けられません。丁寧に時間を使ってリードを保ちます。彼は鋭いですからね、ありとあらゆる手を読んで潰さないといけません。


ただ、慎重になり過ぎてしまい、別の問題がやってきました。
時間です。


そうです、書き忘れていましたがこの大会は持ち時間30分の切れ負けなのです。おそらくそれも見越されていたのでしょう、形勢は良いものの、時間は大差で負けていました。途中からはチラチラとW辺氏も時計を気にしだしていました。


そうなると、次第に時間からくる焦りが襲ってきます。指し手は乱れに乱れ、気づけば自玉はまるで10枚落ちの上手状態に。時間もいよいよ切れかけてしまいました。
でも最後は将棋できっちり負かされました。さすがですね。次は違う大会で指してみたいです。



というわけで私は本戦トーナメント1回戦で散ってしまいました。ただ、いい将棋が多かったです。負けた二局も楽しかったです。


あと大会終了後に麻雀に誘ってくれた方々すみませんでした。疲れで死にそうです。寝まーす。