三々の謎 | スピカの住み家

スピカの住み家

気まぐれで更新します

碁の中で最もかっこいい瞬間ーー
それは広々とした碁盤の上に初手を打つことである。右上隅小目ーーうーむ、痺れる。

ところでこのセリフも最初は意味がわからなかった。最近になってようやく知った。星の隣のマス目のことを小目というらしいのだ。

私は訳あって(もうわかったかもしれない)この小目にこだわり続けている。何より私の中でこれが最善だと思う根拠があるのだ。

{052470C4-BEF4-4D32-AE18-761317AD9B53:01}


さあまた出ました碁盤です。
この図にある黒石の位置は小目ではございません。その隣の星というやつです。小目と同じくらいよく打たれる初手なのだが、なぜ、この手を私は打たないか。それはこの手を知ってしまったからである。

{CF7C040A-C365-4EB7-B352-CC5DA1A01AEA:01}



これが俗に言う三々。狭い位置にあるが、結局のところこの白石は生きるそうなのである。私からしたらはあ~っ?という感じなのだ。

だって元々右上に地を作りたいから右上に石を打つのではないか。なのに、なのになぜぽっと打たれた余所者に陣地を取られなきゃいけないのか。この理屈がまったく理解できないのだ。


それが小目だと三々は効かないらしい。理由は知らない。ただ、小目に打ってると誰も三々を攻めてこないのである。それに満足して私も理由を知らないままでいるのだが。


ちなみに星には星の利点があって、三々に打たれてもその分厚み(これもまた記事にしそうだ)があるので勝負になるそうだ。確かにプロの棋譜を見てもいきなり打ち込む人はいない。ちょっと恥ずかしいのだろうか。さすがに違うか。


情けない話、私は三々に打たれた場合の対処方法がまったくわからない。上か横か、どちらから石を当てるのか、はたまた当てないのがいいのか……
こんなことで悩まなければいけないのなら初めから打たさなければいい。いやあ賢い。大学生になって碁を始めたことの、唯一の利点だろう。