東日本大会② | スピカの住み家

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気まぐれで更新します

最近どうもいけない。ブログのわずかな文字数の文章すら書けなくなってしまった。時間が取れなくなったことよりも単純に疲れてしまったことが原因。なんとか直したいものだが……




大会初日。二年前とは違い、会場まで長い長い道程であった。自宅から千葉まで2時間である。ホテルを予約するかどうか微妙なラインだ。自宅を出発したのは六時半。いやあ遠い。


待ち合わせ場所で立ち話も久しぶりであった。k泉がガッチリした身体に(失礼)なっていたのを除けばいつもの変わらない光景である。会場までは一本道。タクシーやバスを使わずに済んだのは幸いだった。


会場では関東選抜のメンバーに注目が集まった。事前に掲示板で知らされていたメンバーと数人入れ替わっており、これがどう影響するか。
明治としては最大のライバルになるであろう相手である。正直組み合わせによってはかなりキツいチームが出来上がる可能性があったのだが、うまくばらけてくれたような気がする。チャンスは十分にあると感じた。


初戦の相手は北海道選抜。
三日間に渡る長い戦いでは、初戦から落とすわけにはいかない。
主将も完全育成オーダーにはせず、確実に四本取れそうな布陣で挑んだ。

私の将棋は相手のゴキゲン中飛車に対し7八金型で対抗。銀冠まで組んでから模様の良さを生かして勝ち切った。

チームは4-1。エースの新人王が負けたのが気になったが、まあここは問題ない。多少調子が悪くとも地力がある人はなんだかんだ勝てるのである。


二戦目の相手は山形大学。
関東の大学相手なら多少なりとも戦力や名前が分かるのだが、地方の大学だとこれが難しい。
今回主将は決して相手を舐めたようなことはせず、しっかりとしたオーダーを組んでくれていた。それが最終日の決戦につながるのだが、ここではまだ書かないでおこう。

私の将棋は相手の中飛車に急戦で迎え撃つ形となった。加藤一二三九段がよく指す構えである。これが強かった。
7筋を交換した後、手筋を駆使して飛車を成り込む。当然相手も五筋から反撃してきたのだが、1三角と覗いた手がうまく相手の攻めを牽制する形となっていて、がんじがらめの状態に。この将棋はうまく指すことができた。

チームは4-1。順調である。



三戦目の相手は北信越選抜。やはり地方とあって相手の名前もよくわからず、警戒しなければならない。二年前は私の相手が福井県代表だったこともあった。

今回チームに暗黙の了解となっていたのが、オーダーに名前が載った人を全員対局させることであった。主将はうまく調整して(偶然な気もするが)全員を出すことができた。「出すよ」と伝えると大抵控えめな反応が返ってくるのだが、内心は皆やる気満々だったように感じる。会場に来てくれた以上、選手はこうでなければいけない。

私の将棋は三局連続居飛車対振り飛車となり、久しぶりに穴熊を採用した。
模様は非常に悪く、左辺は押さえ込まれる寸前。ただ、こちらは四枚穴熊でめちゃくちゃに堅かった。仕掛けの糸口さえ見つければ勝ち、なければ負け。こんな不本意な展開決して好きではないのだが、今回はたまたま上手くいった。押さえ込まれかけていた角や飛車を無理矢理捌き、龍ができた辺りでもう勝負あり。クソゲーである。

チームはやはり4-1だった。初日は下位のチームとの対戦とあって、三連勝は予想通り。ただ、北信越選抜との対戦で嫌な予感はした。もしかしたら思ったより優勝は難しいのかもしれない。地方のレベルが高いのである。


二日目の初戦は金沢大学と決まっていた。ここだ、ここが前半戦最大の山場。こうして嫌なプレッシャーを抱えたまま、私は帰路についたのである。