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気まぐれで更新します

普段私は、感動話を見たり聞いたりしても、泣かない。
原因はよくわからないが、とにかく泣かない。

感情の薄い人間と思われるかもしれないが、そんなことはない。ただ、極めて哀の部分が欠如しているのではないか。最近は喜も態度に出さなくなってしまったが。

よく、お涙ちょうだいとばかりに、感動を狙った作品をよく目にする。
こういう類のものは「はいはいそこね」とあらかじめ泣かせるポイントがわかってしまうのが多い。最悪なのは身構えてしまうことである。これはもう自己嫌悪したくなるレベルだ。

だから予告や宣伝で「感動を届ける!」のような煽り文句は止めてほしい。世の中私みたいに穿った見方をする人が少ないのだろうが、思ったより泣けなかったねーみたいになっては、映画を作っている側も困ると思うのである。


つい最近、話題の「アナと雪の女王」を映画館で見ることができた。
詳しい内容は書かないでおくが、こんな私でさえ涙腺が危なかった。
主に泣けるポイントは最初~10分までの間と、最後の少し手前。

第一ポイントは無事通過できた。
第二ポイントもなんとか頑張った。
ただ、あまりにもショッキングなシーンだったため、ここでむせび泣く声が聞こえたものである。
うん、今思い出したら結構きた。

ではどこで泣きかけたか。
それはあの曲が流れてきた時である。

先日、松たか子の吹き替え番の歌声が、とても美しいとニュースでやっていた。この歌声は動画サイトにも投稿され、私も頷いたほど。元々松たか子は歌手のイメージがあったため、そこまで違和感はなかった。

動画サイトで聞いた時は全く泣かなかった。だがなぜだろう、本編の最中に流れてきた歌声は、私の心を大いに揺さぶった。
やはり、断面的に見るよりも、本編を通して見るほうが何倍も良い。
最近は映画館を率の悪いレジャーとばかり思っていた。原因はその動画サイトの存在があるからである。

ここまで書いておいて何だが、終着点がわからなくなってしまったのでこの辺で記事を終えるとする。
最近疲れているようだ。