ある喫茶店での親子の会話
先日、5歳くらいの男の子を持つ母親との会話でとても感心したことがありました。こんなお母さんが沢山いたら・・・きっと 世の中も変わってきますね正午前、畳があって子供も遊べる落ち着いた雰囲気のある喫茶店で5歳くらいの男の子が積み木で遊んでいた時の会話です。母:「○○ちゃん もうそろそろ帰る時間だからお片付けしてね」子:「はは(と呼んでいる)わかった。」母:「お父さんと約束があるから、45分になったら帰るよ」子:「うん、わかった。時間になったら教えてね」母:「もうすぐ、時間なんだけど‥‥」子:「うんわかった。急いで片付けるね」積み木を入れる木箱にぴったりと収まるように、一生懸命片付けようとしていましたが、上手くいきません。そんな時、子:「はは・・・うまく片付けが出来ない。だから、もうちょっと待っててね」母:「○○ちゃん、わかった。ははが手伝ってあげようか?」子:「ううん、自分で最後までやってみる」母:「そう、ゆっくりやっていいよ」それでも、うまくいかない。でも、あきらめずに何度もひっくり返しては、はじめからきちんと収まるように考えながら入れていました。それでも、最後の1つがうまく入らない。時間はどんどん過ぎていく・・・。そこで、お母さんは、「じゃあ、お父さんとの約束が済んだら、またすぐに ここに返ってくるから○○ちゃん、ここで待っていられる?」子:「うん、わかった。最後までやってみる」でも・・・お母さんは、お子様を残していけないので、最良の方法を考えお父さんとの約束は電話で果たすことが出来、もう少し様子を見ることにしました。子:「やっぱりできない」母:「○○ちゃん どうしたら、うまく入ると思う??」子:「この最後の1つがどうしても入らない・・・どうしたらいいのだろう??」喫茶店のオーナーさん「○○ちゃん、ヒントを教えてあげようか」子:「う~ん・・・(なかば、納得がいかないけど聞いてみた)」オーナー:「ほら、この三角の積み木の向きをかえると、うまく入るからやってごらん」子:「でも、ぼくは、この方がいい(自分で納得がいかなかったらしい)」母:「ヒントを教えてくれたのだから、一度角度を変えて入れてみるといいよ。 やってダメだったら、今度は母と一緒にやってみようよ」子:「はは、わかった」そして、また初めからひとつずつ入れ直し、無事にきちんと木箱に収めることができました。お母さんも、凄くほめたたえ ○○ちゃんも嬉しそうでした片付け初めてから、約30分、試行錯誤の末 ○○ちゃんは、納得してお母さんと帰っていきました。周りで様子を見ていましたが、本当に感心しました。・まず、お母さんは時間がないことを強調せず、本人が納得いくまで片付けさせたこと。・すぐに手伝わず、本人に意思を尊重し あわてずに待ってあげる姿勢。・お母さんは、お父さんの約束も、別の最良の方法を考え対処したこと。・答えを先に出さずに、ヒントを出していろんな角度から考えを引き出したこと。・最後までやり遂げたことを、凄く褒めた事。親だからと言って自分の都合を押し付けずに、子供を一人の人間として尊重し考えを引き出す・・・やり遂げたら、愛をもって接する。こんな環境で育った子供は、すてきな大人になる事でしょう。ちょっと感心した1日でした