パワフルな英語上達法② | 元氣になる武学氣功

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※好評につき?早くも英語上達のためのメタファー第2弾!
プライバシー保護のため、一部仮名を使っております。

なんでもそうだが、セルフ・イメージってとても大事なのである。

「自分は英語が上手じゃないかもしれないが、意志の疎通は出来る」。
こう思い込むだけでも英会話は一瞬でグッと上達する。

そう気づかせてくれたのは、とある新聞社の記者Y氏である。

あれは1999年のことだった。
K-1の取材を唐突に頼まれた私は、訳も分からず、
今は亡きアンディ・フグさん(当時のスター格闘家・スイス人)
の試合直前記者会見に駆け付けた。
手違いで通訳さんの到着が遅れていたのだが、
居合わせた記者Yさんが自信満々でこう豪語した。

「あぁ大丈夫だよ、オレ、英語できるからさ。任せとけよ」
胸を大きくそらせたその尊大な態度はまさにスーパー社長級だった
(後で私より年下と分かりかなりビックリしたのだが…)。

じゃあ、という事で、記者Yさんの通訳でアンディさんの共同会見がスタートし、
Yさん自身が早速問いかけた。

「あのね、アンディさんね、コンデションはグッドなの?」
(←原文ママ。しかも思い切り日本語の発音)

この瞬間、私は座っていたパイプ・イスから滑り落ちた。
なにかのギャグかと思った。が、Yさんは大真面目だった。

「イエ~ス、ベリーグッド。◎▲※▽~」
           (←優しいアンディさんは一生懸命答えている)
「でね、どんなゲーム・プランなの? アー・ユー・オッケー?」
           (←Yさんはマイペースだが、そもそも質問が意味不明)
「オ~、シークレェット~!」
           (←アンディさん、さすがに苦笑い)
衝撃だった。
まるで吉本新喜劇の舞台を見ているようだったが、
Yさんは大真面目にアンディさんとの掛け合い漫才、
じゃなくてインタビューを一人で勝手に続けていた。
(後で知ったのだが、当時アンディさんは高田馬場に住んでいて、
日本語もある程度理解できていたという)

 途中で通訳さんが到着すると、Yさんは「オレはもう十分聞いたからさ」
とさっさと一人だけ会場を後にした。会見場の誰もがド肝を抜かれていた。
本来ならアンディさんのそれまでの発言内容を正確に訳してから帰ってよ、
とYさんに頼まねばならない場面だが、その時は私も含め誰もそんな気にはなれなかった。
そのままYさんを呆然と見送るだけだった。
で、翌日の新聞には、Yさんの署名入り記事がちゃんと載っていたのだ
            (←内容についてはノーコメント)。
 
今思い出しても笑える、、、
じゃなくてインスピレーションが溢れ出る心温まるいいエピソードだが、
もうお分かりいただけたと思う。
セルフ・イメージがホントに大事なんだってことが。
ね、Yさん?

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