またまた、中国人による犯罪(タイ) | 「アジアの放浪者」のブログ

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バンコクのホアイクワン区。

中国大使館があるからでしょうか、この地域では、中国人ビジネスパーソンたちによる中国人観光客をターゲットとした宿泊施設、飲食店などが多数みられます。ただタイで外国人が行える業種には法的規制がありますので、そうした規制を避けるべく、登記簿上はタイ人の名義を借りていることが多いようです。

 

それでも、まっとうに商売をしているのなら、それもよしとしましょう。でも違法行為に加担している輩が少なくないことから、タイ人の中国人に対する印象が悪くなっています。今回の事件も、こうした状況をさらに悪化させることでしょう。

 

6月2日(金)未明。

警察庁女性・子ども保護部のティラサック部長(警察少将)が指揮する捜査チームが、ホアイクワン区ペッブリー通りにあるカラオケ店に立入検査。店内でパーティーをしていた中国人48人(男性30人、女性18人)の身柄を確保しました。部屋からは、コカインなど少なくても4種類の非合法薬物が見つかったとのことで、実質的にはドラッグ・パーティーだったと警察はみています。そのため身柄を確保した48人の尿検査を実施し、また合法的に入国・滞在シている状態か、旅券を確認しているところだとのこと。

 

ティラサック少将の説明では、同部は別の事件の捜査を進めていたところ、このカラオケ店が薬物を提供している疑いがあることを突き止め、2週間に渡って情報収集を行っていたとのこと。ただこの店は、タイ人の立ち入りが禁止され中国人のみが入店できるようになっていたことから、捜査には慎重さが必要だったとしています。ちなみにこの店舗、登記簿上はタイ人が経営者になっていたそうです。

 

現時点では規制時間を超えて営業していたことと、違法薬物の使用が容疑の中心ですが、警察庁の女性・子ども保護部が動いたのですから、ひょっとしたら未成年者が従業員として雇われていたのかも知れません。ちなみに従業員の多くが、チェンマイ県出身で中国語の話せる少数民族だったそうです。

※店に雇われている警備員もタイ人で、そのうち1人は違法に拳銃を所持していた現行犯で逮捕されています。

 

会計を担当していた従業員は、この店舗では飲み物は別で、一人6,500~15,000バーツ(約26,000~60,000円)を請求していたと証言しているそうです。これはかなりのぼったくり。実質的な経営者である中国人(個人というよりは組織らしい)は、かなり儲けていたことでしょう。

 

中国人観光客が増えるにつれ、中国人犯罪組織が関わったこうした非合法店舗が増える…。

観光立国タイにとっては頭の痛い問題ですし、国民にとっても、犯罪が増えることを歓迎するわけがありません。