ロシアの「国の品位」 | 「アジアの放浪者」のブログ

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国家に品位というものが存在するのか否か。

最近のロシアに関する報道を見聞すると、そんな考えが頭に浮かんできます。

 

仮に品位を「人に備わっている心の高さ」と定めたら、個々人に品位があるのは間違いないでしょうけれど、「国全体として備わっている気高さ」ということは、はたしてありえるのか、という疑問です。

 

国際刑事裁判所(ICC)が、ロシアのプーチン大統領に逮捕状を出したというニュースが、私が現在滞在しているインドでも報道されています。「ウクライナの子どもを違法に連行している」というのが、プーチン大統領にかけられた容疑です。

 

ロシアはそれ以外にも、一般市民の住む家屋を無差別に攻撃しているなどさまざまな戦争犯罪をおかしています。またそうした非情な行動に加え、幼稚な理屈で自らの行為を正当化しようともしています。私という一般人が、「これは大国の品位に欠けるのではないか…」と感じてしまう理由です。

 

そしてこのインドで。

ロシアの私兵化集団「ワグナー」が、アダルトサイトに兵士募集の広告を出しているという報道が流れていて…。元ネタは米国のNew York Post(New York Timesではありません)なんですけれど。

 

 

この報道によれば、Pronhubというアダルトサイトで、1人の女性が「私たちは世界一クールな民間軍事組織です。今、ロシア各地から戦闘員を募集しています。このチャンスを失わないで!ワグナーで働きましょう」と語っているのだとか。

 

インド政府はPornhubのようなアダルトサイトを閲覧制限していますので、私が直接確認することはできませんでしたが、これが事実だとしたら…。恥ずかしい限りです。

※ネットに工夫をしたらインドからでもアダルトサイトを閲覧できるようになるのでしょうが、わざわざこのために時間を割くのも面倒くさい…。

 

国家に品位というものがあるのか否か。

いやいや、そんな御託を並べていても意味がなさそう。特にロシアに対しては。

 

少なくても、今のロシアはかなり瀬戸際に立たされているようで、周囲の目など気にしない、なりふり構わずといった印象を受けます。国連安全保障理事会常任国であるロシアには、私達に国家としての品格を感じさせてもらいたい。そんな思いを抱かずにはいられません。この度、国際刑事裁判所から逮捕状を出されたプーチン大統領、もっとまじめに「人間」をしてください。