今日もどんより雨模様。
芝生にとっては恵みの雨だが、こう毎日だとね。もう一ヶ月以上青空をほとんど
見ていない。そんななか、いつもの公園へ。
かわいらしい赤いハーネスをつけた小柄なハスキーのメスが、木の陰で
ニコニコと私達が近づくのを待っている。TABIはすっとんでいって、
早速追いかけっこ。でも彼女はとても遅いので、TABIはやきもきして
キャンキャンと文句を言ってる。
「これでもまだ四歳なのよ、あまり遅いから年寄りだと思ったでしょう?」
と、ハスキーの飼い主。図星である、私はこの犬は十歳くらいかと思った。
ひとしきり遊んだあとで、ハスキーとその飼い主親子、私達夫婦とTABI
とで公園を散歩。娘のほうが「あ、せっかくお友達になったから教えておく
けど、この公園で犬の毒殺未遂があったのよ、気をつけてね」と言う。
この郊外の住宅地にある公園は、このあたりに珍しく公式に犬OKの公園で、
しかもオフリードも許されている。だから、いつ来てもたくさんの犬連れが
いる。フェンスの向こうは民家が並んでおり、民家のバックヤードが公園に
面している。この民家の住人の中には、犬が嫌いで公園に犬連れで来る人々
に文句を言う人がいるのだそうだ。
「もともとこの公園は犬公園なんだから、そんなに犬が嫌ならここに家を
買わなきゃ良かったのにね」と私が言うと、娘のほうは「本当よね、全く
本末転倒だわ」
なんでもその住人は、自分の庭に面した部分を犬に歩いて欲しくないとかで、
ナメクジ駆除剤をしみ込ませたパンを公園側の芝生にばらまいた。それを
散歩に来た犬が食べ、中毒をおこして獣医へかけこむ騒ぎになったという。
幸い、犬はすぐ吐いたので大事に至らず、神経毒の後遺症が残っただけだが、
恐ろしいことである。
うちのTABIは滅多に道路に落ちている食べ物を拾い食いすることはないが、
ラブとかゴールデンとかだったらお陀仏である。悔しいのは、例え犬の死亡
事故が出たとしても、被害者が動物なのでこの住人はとくにお咎めを受ける
ことはないのだ。
犬好きにとっては悲しいことだが、犬嫌いはどこにでもいる。
被害にあわないように注意する、ということしかできないのが、悔しい現実。