夕方やっと涼しくなったので、車で犬OK公園へ。
同じことを考えてる犬連れがたくさん。
公園を一周したところで、初老の上品な女性と太ったゴールデンが向こう
から歩いてきた。ゴールデンは肥満なだけでなく足もひきずっていて、
目の周りが真っ白、見たところ十歳は越えてる様子。
TABIは、大喜びでゴールデンのもとへ駆けていく。その老犬はやさしい
犬のようで、あまり動けないがTABIがくるくる走り回っているのを
のんびり観察している。飼い主の女性は、「んまあ、かわいらしい犬だこと!
いくつなの?まだ子犬でしょ?」と聞く。
「He is ten.」と夫が答えたところ、彼女は「生後十ヶ月?だから元気いっぱい
なのね?」と目を細める。私達夫婦は思わず顔を見合わせ吹き出してしまい、
私が「違う、違う、十歳よ。今度の十一月で十一歳になるのよ」と言うと、
「ええっ、そんなトシに絶対見えない!うちの犬は四歳なのよ、JEDDの
ほうがずっと老犬に見えるじゃない?!」と目を丸くしている。
今度はこっちが驚く番である。四歳?!言ってはなんだがすっかり爺臭く、
(実際にとても犬臭い)完全に老犬化しているのにたったの四歳とは!
犬の体臭については飼い主も気にしているらしく、「ちょうど湖畔の別荘から
帰ってきたとこなんだけど、湖で泳がせてからシャンプーしてないから毛が
汚れているのよ」と語っていたが、あれは湖の水の汚れとかではなく、
もともとの犬の体臭に間違いない。犬にも加齢臭があるのだ。
犬が遊んでいる間に立ち話してみると、なんと彼女たちも私達と同じセラピー
ドッグ活動をやっているという。曜日が違うので会ったことはないが、
彼女たちも今年から始めたのだそうだ。狭い世界である。
話をしながら彼女は持ってきたボールを投げるのだが、やっぱTABIのほうが
足が速くて敏捷なので、ゴールデンはいっつも負けている(涙)。
気の毒なので、最後はTABIを待たせてゴールデンに花を持たせてあげた。
今からこんなに老成していては先がどうなるのか心配だが、とても性格が
やさしい犬だ。まさにゴールデン。また会いましょうね、とMaureenが手を
振る。うん、また会って遊ぼうね。