時の流れが加速度的に速くなっていくのを感じる。
山口小夜子さんが亡くなった。
今でも鮮やかに思い出す、資生堂のポスター。化粧品屋のおばさんにねだって
いただいてきて、壁に飾った。徹子の部屋に小夜子さんが出ると知って、
仮病を使って学校を早退してテレビにかじりついた。彼女の真似をして、
髪をボブにしたことも。an anを初めて買ったのは、表紙に彼女がTalking
Heads のDavid Byrneと一緒に出てたからだ。
パリコレのモデルという流行の最先端をいく仕事をこなしながらも、とても
古風な日本女性らしい日本女性だったように思う。
先月初めには、同時通訳者の西山千先生が亡くなった。
サイマルのお友達は実際に先生がお仕事で通訳なさるのを拝見したことがある
と、そのときの様子を語ってくれたことがある。当時すでに高齢であったが、
とうとうとよどみなく訳出される言葉の格調の高さ。
たくさんの人が去っていった今年の夏。
今夜は夫と犬とで、バックヤードのテーブルで夕食をとった。
日中の暑さがウソのようなひんやりとした空気。空を見上げると、明るい月
と輝く星。あの空のどこかに、みんながいるのだろうか。空のかなたからこの
地球を見れば、私たちなんて塵のようなものだろう。
星の間から、ひときわ強く光るものがあらわれ、夜空を横切っていく。
その後方には、やや小さな光がやはり強いビームを出しつつついていく。
あれはなんだろうね?と夫と話しているうちに、また星の間に消えていった。
未確認飛行物体。
ニューメキシコのロズウェルに飛んでいったのか(笑)
広い宇宙なのだから、私たち地球人以外の生命体が存在しても決して不思議
ではない。