こないだの競技会が、地元のニュースでとりあげられたらしい。
リストのメンバーがリンクを送ってくれた。
取材が入ってたなんて、全然気づかなかった。ま、USDAAはいつもメディアとか
カメラマンがいっぱい来ているから、慣れちゃうんだよね、器材を見るのが。
そんでリンクを見てみると、知った顔や犬がたくさん。
トップページに、あの人食いワニも出てるじゃないか!
クレート・エリアでたまたま隣同士になったハンドラーは、二頭のキャトル・
ドッグを連れて来た。この犬どもがまたうるさいこと。クレートに入っている
のだが、誰かが通るたびに「グワグワグワ!」とものすごい勢いで吠えながら
クレートに体当たりする。みんな、心臓が止まるくらいびっくりして飛び上がる。
あまりにその勢いが強いので、でかいクレートが1メートルくらい前進して
しまったほどだ。金属部分もこわれかけている。
ハンドラーは(アジの世界ではセレブの一人)、走るとき以外は犬を置きっ放し。
近くにいる私たちは大迷惑だ。私たちはこの犬たちを「人食いワニ」と名づけ
うるさく吠えるたびに厳しく叱ることにした。どーせ飼い主はいないんだし。
ブルーヒーラーはTABIにも襲い掛かったので、二度目は容赦せず彼女の耳が動く
直前にビシッと叱り付けた。その後もガンつけてやったら、とりあえずTABI
には何もしなくなった。ま、アジのチャンピオンだけあって一応アタマは馬鹿
じゃないらしい。
この犬ども、絶対過去に犬の一匹や二匹食ってるよ。
こーゆーのはUSDAAで非常に典型的だ。パフォーマンスさえ良ければ犬の性格
などどうでもいい、タイトルさえとれれば他人に迷惑かけたってかまわない、
という競技者がものすごく多い。結果が物を言う競技の世界では、人々は
そういうならず者に意見するどころか、かえって尊敬したりする。
「犬の性格はいただけないけど、でもADCHのタイトル持ってるしね、いいのよ
何しても」ってかんじだ。そーじゃねーだろーよ、お前ら!
メディアも馬鹿だからさあ、こーゆーワニとそのハンドラーをホイホイしがち。
このようにして、人食いワニは地上に増殖してゆくのである。