今回は京阪本線の12分サイクルについて考えていきます。
まず、12分サイクルに含まれる列車が、
・特急…大阪淀屋橋〜京都出町柳(約53分)
・準急…大阪淀屋橋〜京都出町柳
・普通…大阪中之島〜萱島
の場合について考えます。
特急と準急の接続は枚方市・丹波橋(・京都三条)です。
・大阪方
特急は枚方市から大阪市内の大阪京橋まで停車しません。また、準急は途中6駅に停車します。
特急と準急が枚方市で接続した場合、準急は大阪淀屋橋に特急の9分後に到着します。逆に、枚方市で接続するためには大阪淀屋橋を特急の9分前には発車しないと特急は徐行を強いられます。
12分サイクルであるから、準急は大阪淀屋橋に特急の3分前に到着、3分後に発車と言い換えられます。
特急は大阪淀屋橋〜京都出町柳を53分で走るので、大阪淀屋橋・京都出町柳での折り返し時間の合計が、10運用(2時間周期)だと14分、11運用(2時間12分周期)だと26分になります。
大阪淀屋橋での折り返し時間を10運用で等分した場合の7分と仮定すると、特急は準急の到着2分前に発車するので、同じホームに入線できます。
準急は特急の3分後の発車なので1分で折り返さなければならず、その次の準急として13分で折り返します。準急が2本停車しているのは特急発車2分後からの1分間なので、特急の居ない5分間に収まります。
準急の発車番線が交互になるので、特急の発車番線も交互になります。
10運用で折り返し時間を最大限大阪淀屋橋に振ると、10+4分になると考えられます。
大阪淀屋橋では、特急は準急の到着1分後に発車します。準急はその3分後なので4分での折り返しです。特急と準急の発車番線は固定されます。
11運用で等分すると、13分の折り返しです。1分間両線に停車しています。
大阪淀屋橋では、準急は特急発車の4分前に到着するので非現実的です。特急が停車できるのは11分が限界だと考えられます。
11運用で大阪淀屋橋に11分停車させると、京都出町柳では15分の折り返しです。
大阪淀屋橋では、準急は特急発車の2分前に到着し、3分後に発車するので折り返しは5分です。
京都方
京都出町柳での特急の折り返しを4分、7分、15分の場合で考えてみます。
京都方の接続を京都三条で行う場合は準急の到着が最速で特急の3分後で、丹波橋の場合は10分後です。
一般的に上下のうち片方だけ接続を行うと、発着順が同じなので、折り返し時間がほぼ同じになります。
今回は上下ともに京都三条で接続すると仮定します。
・4分の場合は、準急は特急発車の1分前に到着し、9分後に発車します。発着番線は固定されます。
・7分の場合は、準急は特急発車の4分前に到着し、9分後に発車するので13分停車します。この場合は準急の京都三条での発車を遅らせて折り返しを11分にすると問題なくなります。京都三条での接続が異様に長いことが多いのはこのためです。
・15分の場合は、準急は特急の発車12分前に到着し、3分前に発車します。同時に発着できるのは進路が交差しない片方の場合のみです。
↓参考 現行平日ダイヤ(711)15時付近