【札幌誕生】 門井 慶喜 著
同じ著者の『家康、江戸を建てる』の札幌版。サッポロはアイヌ語で「広い乾いた土地」の意。函館(江戸時代の箱館を明治に改名)が最も栄えていたものの対ロシア対策上、内陸に首府を置くこととし、当時、野原だった札幌を拓殖(開拓・殖民)することに決定。現在の碁盤の目の形にして札幌を誕生させ、関連する人々や氾濫する石狩川の河川工事などを通じて幕末から昭和までを概観します。
新渡戸稲造、内村鑑三、有島武郎などと北海道との関係や、現在の札幌の基礎をつくった島義勇、アイヌ歌人のバチラー八重子、石狩川の治水に取り組んだ岡崎文吉など、知らない人々の活躍が描かれており、とても興味深く読みました。また、かつての「蝦夷地」を改名する際には、アイヌに配慮して「北海道」(「海」=「加伊」はアイヌ語で「その土地の人」の意味)とアイヌ語を盛り込んだなど、いつもながら門井慶喜氏の著作は面白くてためになります。
QRコードのある栞が挟まっていて、ここから地図に飛ぶことができます。さらに、書籍のあるページの数値を入れると詳しく見ることができるのですが、これからはネットと連動した書籍制作がありそうだとも思わせる一冊です。
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