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"Food for Thought"

日々考えていることを、自分の思考をまとめるためにも書きつづっています。

「地球の裏側で蝶がはばたくと、台風となってこちらにやってくる」。「複雑系」の考え方を一言で表す中国のことわざですが、先週はそんなことを思い出しました。



かつてお世話になった上司が再婚し、仲間でお祝いしました。57歳での再婚で、郷〇ろみ・加〇茶ばりのご活躍ぶり。お相手も再婚とのことで、非核三原則ではありませんが、「(子どもを)もたず、つくらず、もちこませず」を前提とした再婚だそうです。一通りいきさつを聞いて盛り上がったのですが、やがて話題は最近の雪害の話に…。



元・上司がいまいる会社では雪害によって材料が入らず難儀しているそうです。一部には国益に関するものもあり、ことは重大。これに端を発して、仲間が現状を次々と報告。影響はアジア地区にも波及するとも言います。一部の「ポイント」の雪害が色々なところへ影響を及ぼしていることで本当に驚きました。



すべてが複雑な「系」の中にあり、その一つに何かがあると、「系」全体に大きな影響を与えるのですね。一日も早い復旧をと念ずるばかりです。

米国在住の大学時代の後輩が一時帰国するとのことで呼び出しがありました。現在、ケント州立大学で演劇関係の授業を受け持っている後輩です。学生時代の我がクラブはドラマが活発。OBで中村〇俊、(昨年亡くなりましたが)塩屋〇、別所〇也などがいます。ドラマ関係者が集まったのですが、現役俳優M氏も合流。芸能界の裏側に迫りました。



6月舞台の「坂本龍馬」。M氏は勝海舟役に抜擢されたそうです。5月に台本を手にするまでは時代背景の勉強。意外に台本ってギリギリにもらうものなのですね。「いやいや、事前に役を教えてもらうなんていい方。台本もらうときに『君、○○役やってね』みたいなのがほとんどです。だから、主役になったりすると台本覚えるのが大変。年取ると覚えが悪くなるので、飲みにも行けない」のだとか。



M氏が最近よく出演するのは「再現シーン」。事件の経緯などを役者が再現するものです。「先日は居酒屋で、酔ってセクハラするシーンを撮影しましたよ、ははは」と楽しげでした。セクハラ男から勝海舟までと、色々な役割を演じないといけないのですね。幅広く経験を積んでおくことが、きっと役者には重要なのでしょう。「まぁ、我々も同じかもな」と思いつつ、また帰国のときに再会することとなりました。

社内で英語研修を行っています。一通り自己紹介も終わって、次回の課題は「好きな映画」。


映画は大好きでかなり観ています。映画について語れと言われればいくらでも話せるのですが、「好きな映画は何か」と聞かれ、浮かんだタイトルは「アラビアのロレンス」。いやぁ~、これ、もう古典ですね。初めてみたのは高校生の時。映画館ではなくテレビの「金曜洋画劇場」のような番組でした。ひとつのシーンに感激したのを覚えています。


第一次世界大戦下、英国将校ロレンスは、英国の敵オスマントルコと戦うアラブの調査のためアラビアへ赴きます。やがてトルコ軍の要塞、アカバ港の攻略を思い立ち、広大なネフド砂漠を横断します。途中、一人のアラブ人が隊列から脱落。ロレンスは単身、救出に向かいます。砂漠では危険な行為であり、「やめろ。彼は昼前までに死ぬ。運命なのだ(It is written)」と、止められます。しかし、「運命などない(Nothing is written)」と言い残して戻り、彼を救出します。


学生になって、映画オタクの友人とこのことを話したのですが、「デヴィッド・リーン(監督)は、抗っても運命に翻弄される人物を描くのが好きだよな」と言われました。なるほど、そうかもしれません。救出されたこの男は、アカバ攻略直前に部族間問題を引き起こし、ロレンス自らが処刑します(やはり死ぬべき運命?)。その後ロレンスは、アラブ人のためのアラブを樹立しようとしますが、部族間エゴでまとまらず、失意のうちに英国に帰国。戦闘で殺戮に快感を覚えるようにもなり、まさに運命に翻弄された人物です。


ということで、この映画がふっと頭に浮かんだのですが、こんなことを英語で言えるのでしょうか…? 選択を誤ったのではないかと少々後悔しています。

かなり久しぶりに大学時代の友人からメールがきました。いい店を見つけたから連れて行ってくれるというのです。場所は、渋谷の円山町。


かつて、円山町は神楽坂・浅草橋と並ぶ花街でした。有名な料亭もあったそうですが、東急の進出に伴って次々と廃業。ラブホ街となって再興したものの、大手資本が入らなかったことからかつての風情を保っている神楽坂や浅草橋とは対照的です。それにしても、ラブホ街を男二人で歩くのはチョット異様です。ホテル入口前で躓いて友人にぶつかったのですが、「おい、押すなよ!」と睨まれました。やがて、林立するラブホのど真ん中に、昔を偲ばせる割烹料理屋を発見。なかなか粋な感じのお店です。


寿司コースとともにお酒を飲んでいるうちに、「俺、会社辞めようと思うんだけど…」と言い始めました。「することもないのに、高い給料はもらえない」と言うのです。「え~、お前、することなくて高い給料もえるなんて最高じゃん!」と慰めたものの、あることを思い出しました。


労務管理の世界で、「衛生要因」「動機づけ要因」というものがあります。トイレが汚いとモラルは下がりますが、それではと、そのトイレをピカピカにしてもやる気が出るわけではありません。悪い状態だと不満だが、それが良くなってもやる気につながらないものを「衛生要因」と呼びます。給与や報酬などは実は「衛生要因」にあたります。一方、これがあるとやる気になるというのが「動機づけ要因」。褒められること、ありがとうと言われることなど、承認・賞賛などがこれにあたります。わが友が本当に「することもない」のかわかりませんが、報酬の高さのみでは人はモチベーションを維持できません。人との良い関係性が重要なのです。


勿論、そんなことは一切触れず、たわいない話をしましたが、報酬がほとんどなくとも、高いモラルを維持した人がこんな言葉を残しています。「この世で一番不幸なことは、飢えや病気ではありません。一番不幸なことは自分がこの世で必要とされていないと感じることです(マザー・テレサ)」

先週の就活話しの続きです。最近の学生さんのキーワードは何でしょう? 答えは漢字四文字、○○○○です(「私は御社を通じ、○○○○したい」と言う感じ)。



このことを、知り合いの小学校の先生と話をしていたところ、意図的に○○○○を教えるよう文科省の指導要領にもあると聞かされました。国体護持や富国強兵を金科玉条としていた戦前は、天皇に身を捧げた楠木正成や薪を背負いながら本を読み刻苦勉励した二宮尊徳などが教科書の中心。戦後の高度成長期には、豊臣秀吉や松下幸之助など、一代で立身出世した人たちがこれを継ぎました。しかし、1990年代にバブルが崩壊し、その後、経済は下降の一途。いま、就職活動をしている学生さんたちは、バブルや右肩上がりの経済成長を経験したことがありません。生まれてこの方「景気がいい!」という時代を過ごしたことがなく、それどころか家族でリストラにあったなどの話にも直接タッチしています。こうした時代に、新しい価値観を模索し、指導することになったというのです。



それが、漢字四文字、「社会貢献」。



ある意味で、高次のレベルに到達したとも言えますが、面接をしているとこの言葉が多く使われます。企業は社会と共創しながら利益を出してこそ価値があるというCSVCreating Shared Value)という概念も最近出されています。ただ、面と向かって「社会貢献」と言われるとどうもコソバユイ感じがします。「自分は○○が好きだ!」「自分は○○がしたい!」、その結果として、世の中の役に立ちたいとなると何となくシックリくるのですが如何でしょうか。

とある知り合いからお誘い。いつものレストランでとなったのですが、ご子息もご一緒とか。息子さんが就活なので、「ワザ」を伝授してほしいというのです。就活本もあふれていますが、せっかくなので業界裏話をお話しました。


学生は「どの企業に入るか」を考えると思いますが、企業側は「誰を落とすか」が中心の発想。良い人財獲得には母集団を増やすことが必須ですが、かと言ってこれを全て精査することは不可能。そうなるとまず社会常識が備わっているかどうかが最初の関門です。会社の名前を背負って、社外に出しても大丈夫かという観点です。


「選考はエレベーターが開いた瞬間からと心得るべし」。きちんと挨拶ができるのか、目を見て会話が普通にできるのか、受付をするときにコートを脱いで自分から名乗るのか、受付が済んだらきちんと礼を言えるか、などの初動動作もチェックされています。こんなことを書くのは、実はできない学生が多いからです。


エントリー・シートや履歴書などの書類に誤字脱字も「×」です。自分の一生を決める重要な書類であるにも拘らず、誤字脱字があるのは細心の注意がはらわれていない証拠。後々、何らかの問題を出すことになりかねません。当然、提出期限や集合時間などは時間厳守。


面接では、コミュニケーション能力が問われます。学生側は資格やスキルに重きを置きますが、そうしたことは就職してからでOK。それより、多くの仕事の場合、人との折衝なしには成り立ちえないので、コミュニケーションはどうかがポイントです。最近はネット文化が中心となったためか、「対人」折衝能力がキーになってきました。


続いて「自分で考え、自分で行動する」という主体性。これは過去のトラックレコード、つまり学生時代の活動を振り返り、「何が」「どのように」その人の思考・行動様式に影響を与えたかを質問して捉まえて行きます。 更に言えば…、など言い出せばキリがないので、この辺で留めます。飲みながら話したので、「コミュニケーション」がシッカリはかれたかどうか怪しいのですが…。

昨年12月、和食が世界無形文化遺産に登録されました。そのせいか、最近「和食」についての報道が増えたような気がします。



海外関係の仕事をしていた時、和食の全世界チェーンで起業しようかと思ったことがあります。欧州などでは、和食だと客単価が高くなるので、ほかの国の人が見よう見まねで和食店をやっています。味はしょぼいし、さびれた縄暖簾と赤ちょうちんのお店という風情。和食といっても、普通に親子丼とかお好み焼なども美味しいと思うのですが、あまりそのようなものは見当たらず(最近は大戸屋がアジアで始めたようです)、「日本の文化を世界に」と和食チェーンをと考えたのです。残念ながら、食材・料理についての知見がなく断念。今頃やっていたら、自分の先見性を吹聴していたことでしょう(成功していればですが…)。



「和食」については、NHKが気合を入れています。昨年1215日放映のNHKスペシャル「和食」では、和食の発酵の元となるオリゼ菌を1000年以上も前から改良し続け、その試みが今も続いていることが報じられました。これを視ると、世界の「文化遺産」として登録されて当たり前とも思います。ただ、元々は日本人の和食離れがきっかけで、和食関係者たちがユネスコへの働きかけたという別の報道もありました(外食するときに、和食にはしませんよね)。数年前に申請したところ、「料理だけでは文化遺産にならん!」と却下。それではと、和食と人との関係を中心に再度働きかけをして、今回の登録となったそうです。



おせちで家族が集まり、四季折々の料理を楽しむ。冬には鍋を囲んで家族団欒。年末には年越し蕎麦で年越し。食事の前には「いただきます」、食べ終わってから「ごちそうさま」。食事は、ほかの生物の犠牲のもとに成り立っているため、そうした命を「いただきます」と感謝する風習。海外で食事前に祈りをささげることはありますが、こうした日常で礼を尽くすのは日本だけのようで、何度か外国人に感心されたことがあります。和の食を通じて、人との和をはかる、これが世界で認められたということでしょうね。



確かに、外食のときには、パスタ、ピザ、ハンバーガー…、となりがちです。個人的にはイタリアンが好きなのですが(すみません…)、これからは和食を注文しようと思います。

新年、明けましておめでとうございます。年末年始は、如何お過ごしでしたでしょうか。私は、帰省もせずこちらで徘徊していました。特別なことと言えば、年末のプチ・コンサート。主催者からお誘いを受けたのですが、「誘われたら行く」が信条なので出かけました。定員割れで開催が危ぶまれたのですが、直前になって定員オーバー。無事、開催の運びとなりました。



歌っているのは、歌手、文筆家、パーソナリティーと多彩に活躍されている方。Jazzyな声が良かったのですが、何といってもウッド・ベースを弾いている女性が素晴らしかった! 写真がないのが残念ですが、とってもカッコよくて萌えました。「誘われたら行く」は、自分の知らない新しいことに触れられるからですが、今回はまずこのウッド・ベース。



さて、テーブルに着くと、「乾杯!」とともに、いきなり名刺交換。「ははぁ~、最近はこのノリか」と思いつつ、名刺を見ると、NHK、米系コンサル、ラジオ局、NPOなど多彩な集団。「伝える力が9割」を編集したダイヤモン〇社の編集長もおり、「ふふふ。これは仲良くしておかなければ…」と思う間もなく、今度は、全員がFacebookで友達リクエスト交換。Facebookの力を思い知らされました。こんなことは、今では当然のことなのでしょうが、やはりこの「場」に来ないとわかりませんよね。更に、名刺を持ってこなかった人からは、あとで「Eight」というソフトで名刺が送られてきました。これは、名刺が一括管理できてとっても便利です!



ということで、たくさん気づきをもらい、やはり「誘われたら行く」は正解なのだと思った次第です。



本年も、よろしくお願いいたします。

早いもので、もうクリスマスです。


小学校前に通っていたのは、鳥取のカトリック系保育園「米子聖園マリア園」。その時にもらった聖書とマリア像は今でも大事に持っています。園の学芸会最大の出しものは「キリスト降誕」。馬小屋で生まれたキリストを東方の三賢人がお祝いするというものです。三賢人の一人の役になり、「おお! あれに見えるはベツレヘムの星」と前方を指さして言いました。「星も見えない体育館で、何でこんなことを言うんだろう」と不思議に思った記憶があります。


以来、西暦元年12月25日はキリストの誕生日と信じ続けていました。高校の時に、実は生れに数年ズレがあって、誕生日も12月25日ではないと聞いてショック。「ザ・ダヴィンチ・コード」で、キリストは「上流階級の生まれで(馬小屋で生まれたわけではない)、妻帯もしていた」と書かれていますが、読書会でこのことを話したところ「常識」と言われてますますショック。小さい頃から信じていたものは一体何だったんだ~という感じです。


でも、2000年も前の人のことなので、詳しくはわからないですよね。まぁ、ややこしいことは考えずに、メリー・クリスマス!<乾杯>ですね!

いよいよ忘年会シーズンになりました。先日、帰りが遅れ、久しぶりにタクシーに乗りました。タクシーの運転手さんと話すのは色々と面白いので、最近の景気動向を聞いてみました(内閣府は、「景気ウォッチャー調査」として、タクシーの運転手からの毎月のアンケートを景気動向調査に使っています)。まとめると、こんな感じです。



「景気はよくなった。タクシー組合があるので、以前の選挙で民主党に投票した。しかし、民主党政権になって、官邸主導やら経費削減やらで、地方から霞が関への陳情が激減した。ずっと仕事はサッパリだったが、自民党政権になって霞が関への陳情が増えた。民主党時代は経費削減で地方からの出張者は日帰り。自民党政権になった今では、『首都圏視察』の名目で、一泊して東京の飲み屋を『調査』している。お陰で、高級ホテルもビジネスホテルも予約がとれない状況。タクシーにも出番が回ってきた。また、以前は、霞が関も経費削減で官僚達もタクシーが使えず業務が停滞。今ではタクシーを使えるようになったので、遅くまで仕事ができると喜んでいる。さすがにタクシーから缶ビールを出すことはなくなったが、後ろで『運転手さん、いい?』といって、自腹で買った缶ビールを飲んで帰る官僚が増えた。街を歩く人の姿を見ても、民主党時代は前かがみ。いまは、背筋をピンとした人が増えた。企業も、領収書さえあれば清算できるようになり、タクシー業界は忙しくなった。」



ずっと「いや~、サッパリですわ」だったので、意外な回答でした。タクシー需要は「遅行指数」と考えられていますが、タクシーがよくなったというのは、(官僚主導の?)アベノミクスが浸透しているのかもしれません。また、自民党になって、色々な政策が提言されていますが、裏にはこうした官僚たちの動きもあるのでしょうね。



それにしても、この話、江戸時代の田沼意次の後、寛政の改革を行った白河藩・松平定信時代に書かれた狂歌を思い出しました。


  「白河の清きに魚も住みかねて もとの濁りの田沼恋しき」