連休から音楽続き。まず、連休中は、国際フォーラムで開催された「ラ・フォル・ジェルネ・オ・ジャポン」。社内でチケットを分けていただき、久しぶりにクラシックを堪能しました。国際フォーラムの一番大きな会場でしたが、ほぼ満席。こうして気軽にクラシックが楽しめてとても良い催しだと思いました。
次は、何といってもキース・ジャレットのソロ・コンサート。キースのソロは即興です。来日が決まってから半年間、待ちに待った公演なのですが、その前に行われた大阪公演。聴衆の咳や態度などで演奏を3度中断。最後はタオルを放り投げて公演も中断となりました。以前にも東京公演で演奏中断したことがあるのですが、携帯は鳴る、食べながら聴く、お喋りをしながら聴く、と聴衆側の態度に問題がありました(「自分の知っている日本の聴衆はこんなではなかった」とステージから訴えた)。今回も、思いっきり咳をしたり、写真を撮ったり、酔った外人が絡んだり…などなどで、演奏に集中できなかったようです。
音響効果の良いホールは、1台のピアノの音がホール全域に広がります。逆を言えば、ホールの雑音は集中してステージに届けられます。神経を研ぎ澄まし、静寂の中から素晴らしい音楽を生み出そうとする一人の演奏家を前に、聴衆はそれを可能とする静寂な「場」を提供し、共に音楽を創るという姿勢が、特にキースの場合には欠かせません。「ほな、イッチョ弾いてみてや」ではなく、聴衆と一体になって良い音楽が生み出されるのです。
そして、迎えた東京公演。大阪での出来事を全員が知っていたのでしょう。会場は静まり返り、聴衆も緊張気味。1曲目は手探りの抽象的な曲でしたが、やがて迎えた3曲目。ミューズの神が舞い降りました。キースはこの世とは思えないほど美しい旋律を奏でることがありますが、まさに極上の音楽。その後もノリに乗って、アンコールには4回も応じ、当然スタンディング・オベーションです。何度もコンサートを聴いていますが、ほぼベストと言ってよいでしょう。
改めて、素晴らしい成果物は、参加する全ての人が協力して創り上げるのだということを実感したコンサートでした。ライヴ・レコーディングされた公演だったので、CDが出たら絶対に買おうと思っています。