生活の中にある数学について1000字以内でまとめなさい。
1 出題趣旨
指定するテーマに関する自身の考えをまとめるタイプの問題であり,いわゆる1行問題といわれる形式です。1行問題の場合は,自分自身で問題提起をし,それに答えていく形式になります。問題提起を考えずに書き出してしまうと,生活の中にある数学について,例えば買い物の四則計算や,ソフトウェア,家電やカーナビ,パソコンなどといった数学に関するものを並べるだけで終わってしまいます。小論文は自分自身の考え方を述べて相手を納得させるものですから,例をいくら挙げても得点になりません。ここにどういった自分の意見を入れていくか,どういう問題提起をすれば自分の意見が述べられるかをきちんと考えて問題提起をしていきましょう。
2 参考答案例
現在,数学は過去とは異なり,私たちの生活に幅広く浸透し,溶け込んでおり,生活に欠かせないものとなっている。例えば,買い物などの四則計算に始まり,外貨預金や株式といった未来の予想を取り入れたもの,カーナビ,家電,パソコンなど,ソフトウェアを使ったものなどさまざまである。では,現在,生活の中にある数学はどのような意味を持っているか考えてみたい。
この点,数学は,前述のように生活に深く浸透している。家電製品やカーナビ,パソコンといった現代普及しているものは,私たちの生活を便利にし,また豊かにしてくれている。家電製品はコンピューター制御されさまざまな問題を自動的に解決してくれるし,カーナビは年々精度が上がり,地図の変更にもすぐに対応するようになっている。また,パソコンは今や私たちの生活には欠かせぬものとなっており,インターネット人口も高齢者から子供まで広く浸透している。
しかし,数学の広がりによる便利な社会は良いことばかりではない。インターネットの普及などにより,いつでもどこでも調べ物ができるようになったが,自分から調べること,覚えることの大変さを理解できなくなってきている。また,パソコンで文章を作ることが主流になってきており,漢字が書けないといった問題も最近出てきている。さらに,カーナビの普及により,地図が読めなくなるといった現象も起きており,空間把握の能力が劣ってきているとも考えられる。
思うに,数学の広がりにより,私たちの生活は豊かになったが,それだけに頼っていては,前述のように理解力が減ったり,空間把握ができなくなったり,漢字が書けなくなったりと言った,人間の基礎的能力が減退し,パソコンや家電製品などがなければ生きていけなくなってしまう。なぜなら,人間は多くのことを学習し,記憶し,それをアウトプットすることで,コミュニケーションを取ったり,理解力を深めてきたりしてきたからである。コンピューターなどにアウトプットもインプットさえも頼りきりになってしまっては基礎的能力を大いに失うことになってしまう。また,コンピューターや家電製品などをさらに発展させていくための数学の知識や基礎さえも失われてしまえば,更なる発展が見込めなくなってしまう。
そこで,現代では数学によって便利になっている現状を踏まえつつ,自分たちの基礎的能力も失わないように学習していくようにすべきである。
以上より,生活の中には現在,数学はさまざまな形で溶け込んでいるが,数学により便利になった社会ときちんと共存していくことが,現代の生活における数学の意味であるといえる。















