4月1日 (中編)
手術室で目覚める。
名前を呼ばれる。
一瞬、何が起きているのか理解不能になったが、
瞬時に脳が覚醒し、
手術が終わったことに気がつく。
ん?
呼吸が上手く出来ない。
呼吸って「どうやるんだっけ?」と
一瞬パニックになったが、
理由はすぐにわかった。
鼻に管が入っていて、
ハラグロの意識が覚醒した事を確信した麻酔科医が
(ハラグロ覚醒後に)すぐに鼻の管を抜いてくれたのだ。
しかしながら、今度は口呼吸が上手く出来ない。
苦しいと感じていたら、
麻酔科医が今度は吸引器をつかってタンを吸ってくれた
(のちにこれはタンではなく血だと判明する)。
4月1日 11時30分
手術室からベットで病室まで帰還する。
戻ってくるまでの間、
目を開けているとなんだか気分が悪くなってくることがわかったので
目をつぶって黙ってベットで運ばれていた。
病室に戻るなり、酸素マスクと点滴。
「吐き気はするか?痛みはどうか?」と聞かれ、
まだ、麻酔が完全に切れていない為、
痛いことは痛いが
我慢するほどの痛みではないので、
吐き気止めを希望した。
点滴のおかげか、吐き気がかなり楽になり、
いつの間にか”少し仮眠”をしていたようだ。
病室に戻り1時間経過 午後0:30分
看護師に名前を呼ばれて意識が戻る。
吐き気が楽になると、
軽い睡眠状態に陥っていた。
と、ボーっとする頭で理解する。
この時点で、
病室に戻り1時間経過した事を
伝えられる。
吐き気が楽になると今度は痛みを強く感じるようになる。
人間とは
我儘(わがまま)な生き物
である。
看護師に痛みが強く出てきた事、
吐き気は楽になったことを伝え、
痛み止めの点滴を追加してもらう。
そして、痛みが和らいでくるとまた眠気が襲ってくる。
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