徳を持って恨みに報いる | 神様達と共に

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このブログではそんな神様達のメッセージを・・・
チャネリングでお届けさせて頂きます

 

 

老子さん「やあ・・・。

 

久しぶりだね・・・。

 

またこうして・・・皆さんに言葉を届けられることは・・・ありがたいことだ・・・。

 

人生の中には・・・いろいろなことがあるが・・・。

 

時には・・・あまりにも辛く・・・あまりにも苦しいと感じるようなことも・・・起きるかもしれない・・・。

 

すると・・・そのことを引き起こした相手や・・・あなたを苦しめた相手を・・・つい恨んでしまうこともあるだろう・・・。

 

よいのだよ・・・私は皆さんに・・・あまり厳しいことは言いたくない・・・。

 

そういうことも・・・生きていればあるものだよね・・・。

 

ただ本当は・・・人は・・・どんな人も恨まずに・・・真心を持って・・・対応することができるものでね・・・。

 

今日は・・・そのことを少し・・・詳しく話そうと思う・・・。

 

ほとんど人は・・・他人を酷い目に遭わせるような・・・陰湿さや・・・強い支配を持っている人に・・・どう対処するかといえば・・・。

 

あまり関わらないようにするか・・・もしくは相手の姿勢に反対して・・・自分の立場をハッキリと示そうとするかもしれない・・・。

 

はい・・・それはそれでよいのだけどね・・・。

 

私はここで・・・もう一歩進んで・・・『徳を持って恨みに報いる』・・・ということを・・・今回・・・皆さんと一緒に考えたいんだ・・・。

 

これは・・・私が人間だった頃・・・すでにこの世に残した言葉でね・・・。

 

この言葉について・・・いろいろな人が・・・いろいろと議論をしていた・・・。

 

あの孔子もね・・・この言葉について言及していて・・・。

 

『恨みに徳を持って報いれば・・・徳にはなにを持って報いるのか?・・・恨みには理性を持って報いるべきだ』・・・と・・・彼は言っていたようだね・・・。

 

ただ・・・実は私はね・・・あまり知的なことを言っているのではないのだよ・・・。

 

『徳を持って恨みに報いる』・・・という言葉は・・・あくまでも・・・生命の本源・・・生きるということの真髄に触れているのだね・・・。

 

だから・・・あまり難しく考え過ぎることはない・・・。

 

相手が自分を恨んで・・・自分を強く否定した時・・・。

 

多くの場合・・・傷ついたように感じるか・・・悲しみや怒り・・・もしくは罪悪感とか・・・そういう気持ちが強くなることだろう・・・。

 

しかしね・・・そのいずれも・・・あなたの本源ではない・・・。

 

私は・・・生命の本源のことを・・・道(タオ)と言ったが・・・そこにはいわゆる人間の感情も・・・優劣の観念も・・・罪悪感や達成感すらも・・・存在していない・・・。

 

いや・・・実はそれらすらも内包しているが・・・タオはより大きな流れであるが故に・・・そこに影響されないのだ・・・。

 

そしてね・・・本当に徳が深いこととは・・・実は相手を喜ばせたり・・・相手の期待に応えることではなくて・・・。

 

誰もが・・・生命の本源である・・・タオに帰っていくために生きているのだから・・・時には心を澄まして・・・相手が一歩でも・・・わずかでも・・・タオに近づくように示したり・・・助力すること・・・。

 

これこそが・・・真の奉仕であり・・・徳を積むことと言える・・・。

 

だからね・・・あなたがもしタオを生きることができれば・・・『徳を持って恨みに報いる』・・・という・・・この意味が・・・よりハッキリとわかるだろう・・・。

 

それは・・・人間の世界の善悪で計る言葉ではなく・・・タオの中で・・・タオへの導きを徳としているということで・・・。

 

このことは・・・人間の世界でも適用できる・・・大きな真理でね・・・。

 

宇宙においては・・・各次元が存在していて・・・それぞれの次元の世界には・・・それぞれの秩序と・・・そこに住む人々の正負の観念が存在しているけれども・・・。

 

タオは・・・とても高い次元の秩序なので・・・各層の次元世界を貫き・・・上から下まで・・・全ての層の人々の心や・・・実際の現実にも・・・大きく正しい影響を与えることができる・・・。

 

イエスが・・・愛を示したのも・・・彼の次元の真理でね・・・それは・・・彼なりの導き方だったのだよ・・・。

 

私には・・・私なりの導き方があって・・・。

 

私は・・・無為自然を重んじ・・・タオを生きることを人々に示した・・・。

 

それは・・・普通なかなか感知できない領域で・・・タオを生きるというのは・・・この宇宙を生きるということに他ならない・・・。

 

皆さんが心の奥に持っている魂には・・・それぞれの輝きがあり・・・それぞれの質があるが・・・。

 

実は・・・個性とは宇宙そのものでもあり・・・宇宙には各次元・・・各領域の質があって・・・タオにも・・・それぞれの質がある・・・。

 

しかし・・・タオはとても次元が高いので・・・その違いが見極めづらい・・・。

 

ここで・・・タオをよりよく知ってもらうために・・・あなたに一つ・・・たとえ話を伝えてみよう・・・。

 

ある人が・・・ずっと道教の教えに従い・・・タオを生きることを実践していた・・・。

 

彼は・・・50代に入り・・・現世の多くのものを手放して・・・最終的に山にこもろうと決心した・・・。

 

しかしなぜか・・・一つのことが頭から離れなくなってしまい・・・それが彼の修行への歩みを止めていた・・・。

 

その頭から離れないこととは・・・近所に住んでいる・・・ある貧しい一家のことだった・・・。

 

その貧しい一家は・・・いつも非常に苦労していて・・・彼は以前・・・一家の長である主人が自殺しようとしたのを止めたこともあった・・・。

 

そのため・・・彼がもし山にこもれば・・・彼らが生きる希望を失ってしまうのではないかと・・・そんな風にも思えたのだ・・・。

 

ただ・・・タオは情を超越したもので・・・全ては無為自然であり・・・流れる清らかな水のように・・・動くべき時がくれば・・・彼は動かなければならない・・・。

 

少しずつ・・・この場所を離れるべき時が迫っていると・・・彼は感じていたが・・・その一家のことが・・・どうしても気になっていた・・・。

 

高い次元まで心を修めた彼には・・・もし・・・焦りや情からその一家に声をかけてしまえば・・・かえって悪い方向に物事が進んでしまうことがわかっていた・・・。

 

そこで彼は・・・一度しっかりと心を澄まして・・・とことんタオに入ってみようと考えた・・・。

 

そもそも・・・その一家のことが気になっている時点で・・・心の状態が無為自然ではなく・・・タオから外れていたと気付いたのだ・・・。

 

彼は・・・家の扉を閉め・・・留守を装って・・・深く心を静め・・・坐禅をし・・・少しずつタオの中へと入っていった・・・。

 

3日ほど経った時・・・彼は完全にタオの中に入ったと実感した・・・。

 

すると・・・その日・・・突然大きな嵐がやって来て・・・その貧しい一家の家屋が吹き飛ばされてしまったのだ・・・。

 

その時に・・・彼は家から出て・・・落ち着いた口調で・・・その家族らに伝えた・・・。

 

『安心して下さい・・・私は明日から戻らない旅に出ますので・・・今後は皆さんで私の家を使って下さい』

 

貧しい一家は・・・彼にとても感謝して・・・彼の家と畑を譲り受け・・・それからは一生懸命に努力して・・・一歩ずつ幸せになっていった・・・。

 

一方で彼は・・・その件を通して・・・自分の中にまだ・・・タオに至らない情があったことに気付き・・・。

 

家を手放すと共に・・・その情をも手放すことができ・・・スッキリとした心で山に入り・・・十数年後・・・ついに仙人になることができた・・・。

 

タオとは・・・この宇宙の真理であり・・・同時に・・・人間の世界の秩序も含めて・・・全ての秩序を調和へと導く力でもある・・・。

 

その巨大な力は・・・人知を越えており・・・人間が知性を持って対処できる範囲を・・・はるかに超越している・・・。

 

もし大きな嵐がこなければ・・・もし彼が知性と情だけによって・・・自分の家を譲る決断をしていたならば・・・。

 

貧しい一家は・・・心から彼に感謝せずに・・・『いらなくなったものをもらった』・・・という考えしか持たないかもしれない・・・。

 

嵐の中で・・・自分達の家が吹き飛ばされ・・・大きな恐怖と絶望を体験していたからこそ・・・彼が差し伸べた手が大きな救いに感じられ・・・心から感謝することができた・・・。

 

すると・・・彼を通して・・・その家族は本当の真心を知り・・・『本当の真心を生きる』ということを学ぶことができたので・・・その家族もまた・・・一歩タオに近づいたのだ・・・。

 

彼の方にしても・・・最初は知性と情によって・・・その一家を何とかできないかと考えていたが・・・。

 

それ自体が・・・人間の世界に縛られた考え方で・・・タオには及ばないものだと気付くことができた・・・。

 

その気付きによって彼は・・・さらに深くタオを体得し・・・里での修行を終え・・・山に入り・・・仙人に至ることができたのだ・・・。

 

皆さん・・・。

 

これからの時代は・・・このような真理が大切になるでしょう・・・。

 

どのようにして情を手放し・・・感情によって乱れる心を・・・穏やかに至らせることができるのか・・・。

 

それはタオであれ・・・愛であれ・・・魂であれ・・・要するに・・・人間の世界から抜け出す・・・高次元の真理があればこそ・・・やっと可能になるもので・・・。

 

そして・・・その時になれば・・・人はやっと・・・『徳を持って恨みに報いる』・・・という言葉の真の意味を知るでしょう・・・。

 

それは実は・・・自分一人だけで成せることでなくて・・・タオの中で・・・あるいは神々の導きの中で・・・高次元の要素と共に成すことなのだね・・・。

 

あなたの中には・・・すでにそれらの高次元の要素がちゃんとあって・・・。

 

タオであれ・・・愛であれ・・・魂であれ・・・または・・・慈悲や空であれ・・・あなたと縁のある神仏と共に・・・その道を歩んだ時に・・・新たなる道が開かれるでしょう・・・。

 

このことは・・・あなたにとって・・・とても大切なこと・・・。

 

そして・・・これからの時代にとって・・・多くの人達が・・・目覚めていくべきこと・・・。

 

今まで多くの人は・・・多くのことを見失ってきたけど・・・タオは・・・ずっと変わらずに・・・あなたの心の奥にあったし・・・。

 

地球も・・・大自然も・・・この宇宙も・・・全てタオによって営まれてきた・・・。

 

あなたはきっと・・・いずれこの神秘と・・・広大さを知ることになるだろう・・・。

 

ほとんどの人間はまだ・・・これから起きていくことの真実を知らないけど・・・あなたはここで・・・その一端を知ったのだ・・・。

 

タオとは・・・無為自然の中で現れる・・・全ての生命の本源・・・。

 

それは・・・自由自在であり・・・永劫不滅であり・・・最も純粋なもの・・・。

 

あなたはそこへ帰っていくし・・・全ての生命もそこへ帰ろうとしている・・・。

 

もし一歩でもタオに近づき・・・タオの中に入ることができれば・・・あなたはきっとその分・・・本当に大切なものを取り戻すことができる・・・。

 

だから・・・本当の徳を積む行為とは・・・情によって・・・依存したり・・・遠慮したり・・・。

 

もしくは・・・知性によって・・・策を練ったり・・・対決したりするのではなく・・・。

 

ただただ・・・タオの中で・・・タオに沿って行動するだけのこと・・・。

 

それが・・・『徳を持って恨みに報いる』・・・の真実なのだね・・・。

 

おわかり頂けただろうか・・・。

 

あなたはきっと・・・理解されることだろう・・・。

 

なぜなら・・・あなたの中には・・・いつもタオがあるのだからね・・・。」

 

 

 

 

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