23才から10ずつ歳をとっていく、そんな歌である。
少なくともニコニコ動画にはあるはずなので、気になる方は検索してみてください。
俺がこの曲を初めて聴いたのは、記憶が確かならば15歳の頃だ。そして、その時に素直に思った感想は「23歳なんて遠い未来の話だ」だった。
だが、今は23歳はおろか、33歳さえ軽々と通り過ぎてしまった。しかも、曲中の主人公は結婚しているが俺は独身のまま。
折に触れ、俺はこう書いてきた。「俺は俺なりに波乱万丈な人生を歩んできた」と。だが、振り返ってみると、なんと思い出の少ない人生だろうと思ってしまう。
一つ一つを深く思い出せば、それなりに面白く楽しく悲しく生きてきたのだけれども、トータルで考えると言うほど波乱万丈でもなければ、趣深い人生でもなかったように思うのだ。
ましてこの先、過去以上に面白く生きられる自信も予測もない。
結局、人間なんて普通はそんなものなのだろう。
そして孤独に死んでいくのだろう。
俺の人生が残りあとどのくらいあるのか分からないけれども、きっとそう長くはない。そういう生き方をしていない。気持ちの前に内蔵(主に肝臓)がギブアップするんだろう。
そうと分かっていながら酒量が減らないところがアル中たるゆえんなのだが、それでいいとも思っている。
なぜなら、この曲の主人公は少なくとも93歳まで生きるものの、晩年(というには長すぎるが)の30年ほどは、少なくとも俺のような凡人&ダメ人間から見ると「幸せ」から程遠いからだ。
もしかしたら大昔に書いたことがあるかもしれないが、俺は「死にたい」と思ったことこそ多くないものの、「明日目が覚めなきゃいいのに」と思ったことは腐るほどあるのだ。
ある、というのは正確ではないかもしれない。毎晩、そう思って眠りにつくのだから。
なんのために生きているのか分からない。生きたところで楽しい未来があるなんて無条件に信じられるほど若くもない。
ただ、未来が「確実に」つまらないと諦めるほど年寄りでもない。
それが俺の目下の悩みといえる。
早く年寄りになりたい。欲のない、希望のない年寄りになりたい。
そしたら死ぬのが怖くなくなるのだろう。
これを読んで「なんてもったいない! マイナス思考だ!」なんて思う人は、自分がいかに幸せな人生を歩んできたか、そんなことに思いを馳せて欲しい。そして、誇ってほしい。
俺はそんなに上等な人生を生きなかった。環境(親や親戚、友人など)に恵まれたにもかかわらず、だ。
生きることはツラいが、死を選ぶわけにもいかず、ただ体に悪いと承知の上で飲み続けるという、いわば「緩慢な自殺」という方法しか取るべき道のない人生なのだ。
しかし。
それでも、俺は生きている。きっと明日も目が覚める。
どうせ長生きできないなら、いや、長生きしたとしてもいつか死ぬのだから。
その日が来るまで、楽しくやろうぜ。