男というものは大抵こんなものであろう。
今しがた、不毛な独り酒を終えて乗った電車での話だ。
ホームに着いた瞬間、電車がゴオゴオと滑り込んできた。
赤羽はターミナル駅だから乗降客が多い。
そして、タイミングよくホームに着いた俺は当然行列の最後尾にいた。
電車に乗ったとき、俺はショートのかわいらしい女性とセミロングの美しい女性に素直に挟まれた。
そして素直に嬉しくなったのである。
男というものは大抵こんなものであろう。
しかし、電車はなかなか発車しない。
すると、とても残念なことに、待っている間に下品でふくよかな
不愉快極まりないギャハハ笑いのオバさんが2人
俺と若い女性の間に入り込んでしまったのだ。
そして俺は非常に情けない話であるけれど
とても素直に苛立ったのである。
しかし、人生とは分からないものだ。
町内会的ギャハハオバさんズは次の駅ですぐ降り
居場所を変えた俺の眼前にはショートのかわいい子が佇んだのだ。
当たり前のように俺は素直に喜び束の間の電車旅を楽しんだ。
男というものは大抵こんなものであろう。
そういえば、俺は初めて年上の女性を好きになったらしい。
初めて会った時からとてもかわいらしいと好感を持ったのだが
今日話した結果33歳だということが判明した。
そして極めて重要なことに
同時に独身であることも判明したのだ。
仕事の打ち合わせにも関わらず
95%を身の上話に費やしたその女性は
とてもアグレッシブでアバンギャルドな
チャーミングな女性であった。
年齢差のない相手との会話というのはとても気楽なもので
俺にとっての常識的知識がそのまま相手にも通用するという
ある意味当たり前の出来事がとても嬉しかった。
もちろん俺が素直にほくそ笑んだのは言うまでもない。
男というものは大抵こんなものであろう。
これが一日という短い間に起こるのだから
まったくもって人生とは分からないものである。
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