『杜の都の次世代を担う、新型地下鉄車輛が登場』 !! | “ Ackee ” の ブログ !! ✒ (b^-゜)

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今月最初のBlog更新と参ろう。

ここ最近、 乗り物に於ける車体自体の耐用年数であるが、

半世紀前と比べて段々と、

車輛に於ける更新期間の寿命が、

短く成って来て いる様だ。

ひと昔前、旧国鉄時代於ける機関車や客車、電車、

気動車、貨物専用貨車も含めて、

当時の 日本国有鉄道規格と言うのが存在し、

「規格基準に合致しないものは採用外」 と言った、

意識 が非常に強かった。


(開業から37年が経過した、仙台市地下鉄南北線。

遂に2代目と成る 次世代車輛 『3,000系』 がお目見えした。)


同じ事は 当時の大中小の私鉄や、

公営地下鉄も同じであり、

それに準拠するのが当然 だった。

しかし 余りにも規格が厳し過ぎるのと、

車輛自体の技術力向上の妨げに成る事で、

次第に各社独自の車輛に於ける、

安全基準が導入されているご時世 である。

また当時の状況と相変わって、

電子機器を車輛に積極的に導入するにあたり、

車体自体の重量化から軽量化へシフトが進み、

時の工業技術の変化に因っては、

改良すべき点や新しい時代に相応しい、

車輛車体の更新等、

利用者の視点に立っての新車輛の開発が、

目白押し と言える。


(令和03(2021)年、3デザイン車輛の、

一般公募が行われた。)



(結果、上記の車輛の中から、左側の車輛が、

公募での投票で、圧倒的支持を集めた。)


それが 従来の長く利用するための維持補修として、

様々な車輛部位での重量化と言う事で、

長期使用が当たり前だった考えを、

次第に根底から突き崩す動き が、

少しずつ顕著に現れて来ている。

国内各地のJRを含めての大手民営鉄道会社では、

既に実施を始めているが、

中小私鉄や公営交通関係については財政的面から、

中々遅々として進まない 様である。

そう言った厳しい状況の最中、管理者が居住している、

仙台市地下鉄も遂に車輛自体の、

更新を迎える時が訪れた。


( 『3,000系』 の座席デザイン。

ケヤキ(欅)並木をイメージ した、

シート・ファブリックと、

爽やかな木目調の仕切り板により、

明るさの中にも 静謐(せいひつ) さが漂う、

内装デザインだ。)


仙台市地下鉄の創世期の路線である南北線。

開業から通算13,617日目に中る、

先般10月24日に開業以来初となる、

2代目の車輛が運行を始めた。

南北線は、昭和62(1987)年07月15日に、

八乙女(やおとめ)駅と富沢(とみざわ)駅の区間、

13.1kmを結ぶ路線として先行開業し、

その後、平成04(1992)年07月15日に、

八乙女駅と泉中央(いずみちゅうおう)駅の区間が、

延伸開通して全区間14.8kmを運行し、現在に至っている。

開業当時に導入した 『1,000系』 は、

昭和63(1988)年に性能&デザイン&運用等で、

鉄道愛好者らで組織している、

『鉄道友の会』主催に因って、

優れた新型車両に贈られる 『ローレル賞』 を受賞 し、

その後 バリアフリー化やサービス及び、

機器の信頼性向上を目的に、

平成15(2003)度から順次、 『1,000-N系』 へと、

順次車輛を更新改修 して来た。


(本格運行前に、小中学生を集めての体験乗車会。

「乗り心地が良い」 と、子供達の評判も上々だ。)


しかし、地下鉄南北線開業から既に42年が経過 し、

一般的な 車輛自体の耐用年数 を迎えている事から、

次世代型の車輛として、

新しく 『3,000系』 車輛に、更新する事にした

(2,000番台系の車輛は、地下鉄東西線で使用中)。

『3,000系』 車輛の外装は、

市民の投票で “南北線車両からの進化” を、

イメージしたデザインに決定し、 『杜の都』 をイメージし、

グリーンをラインカラーとしたデザインで、

『1,000-N系』車輛と同様に先頭形状は 『くの字』 形で、

前照灯は、前面ラインと一体化 させて、

進化したイメージを打ち出した。


(南北線仕様 『3,000系』 の運転席、

東西線仕様の 『2,000系』 から更に進化。

デジタル電子機器を搭載し、

これまでのアナログ時代の運転席とは、

大きく様相が変わる。

東西線仕様車輛と同様に、

時刻表示はGPS回線を利用した、

ラジオコントロール方式で、

駅区間の距離も車輛が移動する度、

リアルタイムで移動距離が動く。

正に新時代に相応しい運転席だ。)


車輛の意匠は、地下鉄東西線と同様に、

非塗装系のステンレス製に置き替えられ、

従来に於けるメンテナンス作業も軽減、

及び効率化を図る車輛構造 と成っている。

内装は白と緑を基調に、

定禅寺通りのケヤキ並木をモチーフとした座席柄で、

『1,000-N系』 の配色を受け継ぐ、

カラーデザイン としている。

車内環境は、冷房能力を従来から1.5倍に向上。

感染症対策の観点から外気導入機能を追加している。

車体にアルミ2重構造とペアガラス窓を採用し、

車内の静音性を高める他、

車椅子やベビーカースペースと、

座席中間の手摺りを増設。

各車輛には車内防犯カメラを4台設置し、

車内セキュリティーを向上 させている。

しかも LTE通信と非常通報検知機能により、

指令所等で車内の状況を速やかに把握出来る他、

終点駅で降車しなかった乗客を認識し、

検知する事が可能 である。

因みに 運転席に於ける機器類も完全進化で、

時刻表示は現在の地下鉄東西線仕様の、

『2,000系』 車輛と同等で、

時刻表示は嘗てのアナログでの鉄道時計使用から、

完全デジタル数字表記による表示に変化。

鉄道無線のデジタル無線を活用した、

GPS機能回線を利用し、コンマ何秒の誤差はない。

また走行時に於いては、

運転席に各駅間に於ける、

起点からの営業キロにプラスして、

ひと駅区間の営業キロ及び表定速度の表示が、

移動途中毎に、リアルタイムで表示される等、

一層のデジタル化に対応した機器設備が、

運転席に装備されているのが特徴 と言える。

全ての 乗降口上の鴨居部には、

21.5インチディスプレイ(LCD)式の案内表示器を装備し、

日・英・中・韓の4ヶ国語で行き先や次駅、

緊急時の案内を行なう。

また障がい者団体との意見交換会での要望により、

弱視の乗客にも見え易い様に、

黒地に白字を採用している。

戸閉め装置には電気式戸閉装置を導入して、

戸挟み時や引込み時にはドアの速度低下を検知して、

弛めと押し付けを自動で繰り返す。

バリアフリー化のため車両は低床化し、

従来最大で約6cmあったホームとの段差を、

約3cmまで縮小。

更に端部を傾斜形状に面取りする事で、

先端では約2cm としている。

正に21世紀に相応しい、

新型車輛と言っても過言ではない。

今般、10月16日に発表された、

『鉄道友の会』主催による審査では、

『2024 グッドデザイン賞』 を受賞し、

審査員諸氏からは 「ケヤキ(欅)並木をイメージした、

シート・ファブリックと爽やかな木目調の仕切り板により、

明るさの中にも静謐(せいひつ)さが漂う、

内装デザインと成っている。

ホームと車輛の段差が小さくなり、

ペアガラスの採用により静音性が向上した事で、

乗客の安全性と快適性の向上にも寄与している」 と、

高い評価を受けた。


(今年から 6年間を掛けて、

順次車輛の更新が行われる。

この期間、 『1,000-N系』、『3,000系』 に因る、

新旧車輛のコラボ が暫く見られる事になる。)


運行初日に中る10月24日、出発式が滞りなく行われ、

新型車輛 『3,000系』 は、

新しい未来へ向かって静かに走り出した。

出発式に出席した郡和子仙台市長は、

「多くの皆様方に安心して安全に利用して貰える、

優しい乗り物に成った。

南北線を余り利用していなかった方にも、

この機会に新型車両に是非乗って頂き、

大いに新たな魅力を感じて貰えれば」 とこの様に話した。

新型車輛の導入に中って、

今年度は1編成(4輌)のみだけの運行 だが、

新型車輛の運行ダイヤは、

仙台市交通局のウェブサイトで公開している。

来年度以降からは順次、

新型車輛を随時投入  して行く事となる。


(10月24日、北のターミナルに中る、

泉中央駅でテープカットが行われた。)



(出発進行の合図をする、郡和子仙台市長と

仙台市交通局関係者。)


当面は、現在の 『1,000-N系』『3,000系』 の、

新旧車輛のコラボが、

これから乗車出来る機会が増えそうだ。

令和12(2030)年度までには全22編成が、

全て 『3,000系』 車輛に置き替えられるとの事で、

約6年間を掛けての車輛更新 に成ると言う。

この期間に於ける車輛更新の移行期間、

鉄道マニアに取っては、

撮影及び乗車が出来る最大のチャンス と、

捉えて置いてた方が宜しいだろう。

今年で 開業から37年目を迎えた仙台市地下鉄南北線、

東北初の地下鉄として当時華々しく脚光を浴びながら、

昭和、平成、令和と3時代を駆け抜け、

その創生期から市民の足として走り続けて来た、

『1,000系』 車輛。車体更新や改修を経て、

現在は 『1,000-N系』 として、長らく君臨をして来たが、

今回の次世代の新型車輛となる 『3,000系』 に、

世代交代の波が押し寄せつつある。

6年後の令和12(2030)年度を以って、

現在の 『1,000-N系』 は、完全引退と成り、

地下鉄南北線は、次の新たなる胎動を目指し、

仙台市地下鉄の歴史にその名を刻して行く 事に成りそうだ。


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【関連】

《動画》 khb5 東日本放送

https://www.youtube.com/watch?v=GDnKX8Ilnyo
仙台市地下鉄南北線3000系電車

(日立ハイブリッドSiC適用-VVVF) 

到着・発車シーン集+乗車動画(走行音)

泉中央駅、八乙女駅、黒松駅、

旭ヶ丘駅、五橋駅、富沢各駅

https://www.youtube.com/watch?v=Wo2EvO1mWus

泉中央-冨沢(前面展望)=全区間=

https://www.youtube.com/watch?v=B8CnvVJy03k
【仙台市地下鉄南北線】

〔3,000系電車運行時刻表〕

※…こちらは現在、1編成のみでの運行です。

事前に運行時刻をご確認願います。

https://www.kotsu.city.sendai.jp/subway/3000timetable.html
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JG7MER / Ackee