『炭鉱跡地にミニトマトを生産』 !! | “ Ackee ” の ブログ !! (b^-゜)

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今月最後のBlog更新と参ろう。

ここ最近、国内の農業を取り巻く状況は一段と厳しい様である。

しかも 稲作中心の単作では、収入が成り立たない上に、

野菜栽培や農産物関連の加工等、複合的な事業もやらないと、

中々維持管理が難しいご時世 である。

中には高齢化に伴って廃業、

田畑を含めた耕地が野晒しになるケースも、

多々増えて来ている様である。

しかし逆に若年層といった農業へ就業しようとしている層や、

全くの農業とは縁のなかった企業が、

農業分野へ参入といった新たな動きも見掛ける様になった。

そう言った様々な状況の最中、嘗ての炭鉱跡地に、

農作物を栽培し始めたと言う、

ユニークな話題 を紹介する事にしよう。


(赤く実ったミニトマトを収穫する、フラガール。)


福島県いわき市にある温泉施設、

スパリゾートハワイアンズ を運営する 常磐興産 が、

隣接する 茨城県北茨城市の炭鉱跡地に大規模ハウスを建設し、

ミニトマトの本格生産 に乗り出した。

未知の分野である農業分野に参入して、

レジャー分野と共に収益構造の多角化を狙うのがその趣旨である。

常磐炭鉱中郷鉱山の事務所や住宅があった社有地に、

約1.8haのオランダ式のガラスハウスを整備 した。

ハウス内の温度や二酸化炭素濃度、日照等は自動制御され、

作業の効率化、従業員の負担軽減を図り、

ハウス内では、3種類約5万2,000本を、

土を使わずに養液で栽培 すると言う。


(ガラスハウスによる採光や環境制御装置で、

適切な生育環境を作り出す。)


糖度と収量を上げるため、化石化したサンゴの砂を培地に採用した。

生産は 子会社である北茨城ファーム が担うと言う。

本格的な収穫が今月09日から始まり、

ハワイアンズのフラガール2人が、赤く実ったミニトマトを摘み取った。

年間300tの生産を目指し、 『ハワイアンズトマト』

『珊瑚(さんご)トマト』 の名前で主に首都圏に出荷すると言う。

常磐興産は 東日本大震災後の平成24(2012)年頃から、

レジャー以外の新事業を社内で検討 してきた。

炭鉱時代の広大な遊休地を活用出来、

需要が見込める農業への参入 を決めたと言う。

将来的には高糖度のメロン生産も見据えているとの事だ。


(化石化した天然サンゴ砂を使った農法で、

糖度と収穫のアップを狙う。)



(パート従業員の手で、手際よくが仕分けや包装される。)


北茨城ファームの代表責任者は、

「ここで培った生産技術で福島県浜通りの復興にも貢献したい」 と、

この様に話し、特産に向けての意欲を語った

震災から10年の歳月が経過し、しかも震災からの復興再生、

及びコロナによる観光関連の打撃を最小限に抑えるため、

未知の分野である農業分野へ進出 した。

農業従事者の高齢化に伴って、

次々と小作農従事者が廃業していく中、

ここ最近は、農業関連の法人化も相俟って、

若年層を中心とした新規就農者や、

異業種からの参入も目立って増えてきた。


(今後は 『ラブリー藍』 を含む3品種の、

高糖度ミニトマトを生産する計画の予定だ。)


今回のこの新たなる取り組み、正にこれからの21世紀を切り拓く、

新しい農業モデルケースの一例 になりそうだ。

ゆくゆくは、福島浜通り常磐地域のブランド になるかも知れない、

このミニトマトの栽培、

これからの成長発展に大いに期待したい所である。


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JG7MER / Ackee