最近地道に登山してたので、少しは体力も戻ってきたかと思い久しぶりに屏風岳へ。
屏風岳は宮城県の最高峰で、山形と宮城との県境の「蔵王」エリアの山です。
頂上でアマチュア無線もやりたかったので、無理せず余裕のある行程を組んで7時前に白石スキー場を出発。
障害となる残雪はほぼ無いとの情報でしたので、不忘山、南屏風岳経由で屏風岳まで行き、同じルートを往復する予定です。
天気は雲一つない快晴。
多少残雪はあるものの、事前情報通り登山道自体は問題なし。しばらく登ると上の方から強風の轟音が聞こえ始めます。さらに高度を上げていくと出発時は暑いくらいだった気温がぐんぐん下がっていき、カエル岩が見えるあたりでたまらずハードシェルを羽織りフードを被ります。
写真だけ見ると気持ちよさそうですが、寒さと凄い風で立ち止まるのも億劫。
天気予報であらかじめ予想はしていましたが、やはり低山といえ春山は侮れません。一応冬に準ずる装備では来たものの先が思いやられます。
カエル岩を過ぎると吹きっさらしの岩場で周囲にさえぎる物もなく、ますます風は強まり油断しているとひっくり返されそうに。
(これは無線どころか昼にカップラーメンも作れるかどうか怪しいな...)と、撤退の選択肢が頭をよぎりますが、何とか不忘山の山頂到着。
強風は相変わらずなので写真だけ撮ってそそくさと先へ進みますが、幸いなことに風はぐっと弱まりました。すれ違った人も軽装でしたので何とかなりそうな気配。
残雪の時期の屏風の壁は何度見ても綺麗ですが、毎回落ちそうで落ちないクラックの入った残雪を見るとマジでおっかねぇです...。
そして、最終的に登山道ははその壁の上の崖っぷちを歩いていくわけで、いつか崩れるんじゃないかドキドキしてるのは自分だけでしょうか。
稜線を進み、アイハギの峰、南屏風を抜けて屏風の壁の上に到達。
画像の雪の右端の向こうは崖です(汗)
登山道上には残雪がごっそり残っており、どこが道かわからない箇所も多いため、なるべく山側ギリギリを歩いて屏風岳へ向かいます。
この辺りまで来ると強風も収まり気温も上がってきて、しかもアップダウンのほとんどない道なので最高の残雪歩き日和になりました。
3時間弱で屏風岳の山頂到達。
ですが、実は最高地点はこの山頂標がある場所ではなく、北へ100mほどの場所です。
まあそこは眺望の利かないポイントなんで、見晴らしの良い場所に山頂標を設置したのかなあ、という感じです。
最高地点は誰も気づかず通り過ぎる場所なので、お店を広げて無線をやるにはそっちの方がほかの人の邪魔にならず良かろうと、向かってみましたが、まだごっそり雪に覆われており長居するにはちょっと厳しそうなので引き返して、結局山頂標のある広場の隣のスペースから運用することにしました。
アンテナを立てて無線機材を広げて7メガのFT8からスタート。
5分ほどで4局と交信できたので、あとはお愉しみタイムです。
今私がやっているSOTAというアマチュア無線のゲームはあらかじめリスト化されている山に登頂して、ポイントを競うルールなのですが、条件として最低4局と交信しなければならないんですね。
なので、4局交信できるまでは「せっかくここまで来たのにヤバイ!」と結構焦ります(笑)
結局この日は
7MHz FT8
宮城県仙台市 1
大阪府 1
愛媛県今治市 1
長野県茅野市 1
28MHz FT8
韓国春川市 1
144MHz FM
福島県川俣町女神山移動 1
福島県郡山市 1
1時間強で合計7局と交信できました
といってもほとんどの時間は144で福島の局とのおしゃべりでしたが(笑)
各局ありがとうございました。
あとは昼飯食べて下山するだけですが天候も時間もかなり余裕があったので、予定を変更して来た道を戻るのではなく、水引入道経由でぐるりと周回して戻ることにしました。
幸いにも楽天モバイルが頑張って何とかつながりましたので、家にルート変更の情報を送信。
ちなみに家族に連絡が取れないときは、緊急の場合を除き登山届から逸脱する行程は取りません。途中で何かあったら、折角登山届出してるのに行方不明になっちゃいますので...。
屏風岳から水引入道へは一度くだって登り返すことになります。
このくだり道が結構急で濡れていると始末に負えない滑り方をするのですが、今回は幸いにも乾いており、楽に下ることができました。
途中歩きやすい気持ちの良い残雪区間もあったり、水引平の池に屏風岳が綺麗に映ってたりして、ルート変更して正解だったな~なんて思ってました。この時は。
つづく