責任を取って辞める・・・?!
テレビの謝罪会見などでは、ある組織体
で不祥事が起きた際にトップが「責任を
とって辞めます」・・・といった発言をして
いるのをよく見かけます。
中にはふてぶてしく「今の職務をまっとう
することが私が責任を取ることになる・・・」
などと言って、自分の職位や権限にしがみ
ついて放そうとしないみっともない輩もいます。
いずれにしても、そういう人たちを見ていて
思うのは「あー、この人は(本当は)責任を
取るつもりなんてないな・・・」ということです。
・・・・・・・・・・
マスコミ(記者など)は、最終的に「辞める/
辞職する」ことが責任の追及であるかの
ように押し問答をしたりします。
いつも疑問に思っていたことなのですが、
果たして「責任をとる」ことは「辞めること」
なのか???
それは違うのではないか・・・と思いながら
私は現役時代にリーダー職を務めてきま
した。
幸い、私自身が何か重い責任を負わされて
テレビやマスコミの前で謝罪会見を行なう
ことはありませんでした(←これは本当に
ありがたいことだと思っています)が、
「辞めるのはその職位にいる資格がない
/その職務を全うする能力がない」からで
あって、責任云々(うんぬん)とは無関係の
ような気がします。
「責任をとる」とは、そこで起きた問題をすぐ
さま解決し、関係者がみんなハッピーに
なれるようにすること……だと思います。
ところが、たいていの場合はそれができない
ため問題が大きくなり、結局謝罪会見にまで
発展しているわけです。
そうであれば、むしろ「その職位に相応しく
ない自分であるにもかかわらず、これまで
その職位での給料・報酬を得てきたので、
お詫びとしてそれを返納します」・・・と
いったほうが当たりのような気がします。
そして、「責任をとって辞める」ではなく、
「責任はとれないのでお詫びとして報酬を
返します」、そして「この職位に居座る資質、
資格がないことがわかったので自らの意志
で辞めます」と言うほうが筋が通っている
ような気がします。
本当の意味で「責任をとる=責任を負わさ
れる」のは、今後、その組織体に残って残務
整理を行なう人たちだと思います。
「責任をとる」とは何ともカッコいい言葉です
が、具体的に何をどうするのが「責任をとる」
ことなのか?を経営リーダーは今一度よく
よく吟味し再考したうえで社内文化の一つ
として根付かせることが大切だと思います。
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