人手不足解消と人材不足解消は別視点で考える
昨年の新卒採用では、かつての就職氷河
期時代には考えられなかったほど「売り手
市場」だったようですが、それはいろんな
意味で民間企業が「人手不足」状態に
あったから・・・だと思います。
ところが、今年の新卒採用(2021年入社)
事情はちょっと異なると思います。
なぜなら、コロナショックでどこの企業も
急激に業績を落とし、人手不足から人手
過剰状態になっていると言われている
からです。
ここで大事なのは「人手不足は人材不足
とは別もの/違う」ということです。
「人手不足」というのは、文字通り単に
人が足りていない状態(=マンパワー
不足)を指します。
「人材不足」は、その企業が掲げている
目標の達成に対して貢献できる人
が足りていない状態を言います。
そういう意味では、「人はいるけど人材は
不足している」・・・ということもあり得るわけ
です。
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リーダーは、自分の組織が単なる人手不足
なのか、それとも本質的に人材不足状態に
陥っているのかを見極める必要があります。
そして、人手不足であれば求人に力を入れ
て新たな採用を増やす/正社員にこだわら
ずアルバイトやパートや派遣社員の雇用を
増やす・・・などの施策をすればよいだけ
です。
一方、人材不足は一朝一夕に解消できる
ものではない!と悟ることが大事です。
人材不足の解消は「社員研修・教育」で
埋めるしかありません。
なかなか外部から優秀な人材を採用し、
一気に人材不足を埋めることはできない、
と知ることも大切です。
人材不足に陥っている会社でよくある
パターンは「社員研修・教育を今現在
まったく行なっていない」・・・ということが
挙げられます。
つまり、中長期で見た人材戦略構想が
まったくない・・・わけです。
中長期で見た人材戦略構想は大切です。
それは、コロナショックでパラダイムの変換
を余儀なくされた場合においても、それに
合わせて人材戦略構想を変更すれば良い
だけの話です。
新規採用で単に人を増やすのではなく、
今いる人材を組織の目標達成できる人に
育てていくことが大事です。
「中途採用で即戦力を新たに採用する」と
いうことも会社の成長・発展には必要です
が、今現在在籍している従業員を育てて
戦力に仕上げていく・・・という発想も重要
な経営方針/経営哲学だと思います。
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