サラリーマンが仕事で開拓した顧客や人脈は会社に帰属する・・・
サラリーマンの中には、自分が汗水を流して
必死に築いてきた顧客や人脈やノウハウ等
を、自分の退職後に(自分には何の得もない
まま)後輩社員に引き継がれることに腹を
立てる人がいます。
自分がつくってきた財産がそっくりそのまま
見返りなく後輩社員に吸収されてしまうこと
に憤りを覚えるわけです。
まあ、気持ちがわからないでもありません
が、そこはグッ!と大人の姿勢で、自分の
つくってきたものは「自分のものではない」
ことを認識することが大事だと思います。
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自分が苦労して開拓した取引先が、自分の
所属している部・課のものになり、自分が
退職したり異動したりすると、後任が当たり
前のように担当者になるのが組織の宿命
です。
サラリーマンが働いているのは、あくまでも
組織の所属する一員としてです。
したがって、多大な尽力をして作り上げた
利益を上げるシステムもその所有権は会社
にあり、自分が辞めても会社はその利益を
享受し続けます(し続ける権利があります)。
個人で作った疑似資産は、即座に会社に
吸い取られてしまうのが、サラリーマンの
もったいないところ/残念なところの一つ
です。
→ ここで十分に認識しなくてはいけない
のは、それらは決して自分個人でつくった
資産ではない、ということです。
会社の看板を背負って、会社の一員として
たまたま自分が交渉に当たっただけで、
先方も○○さん個人と取引を開始したので
はなく、あくまでもそのバックにいる会社組織
を信用して取引を始めたはずです。
自分が個人的に開拓して広げた顧客層・・・
人脈・・・と思っているうちはサラリーマンの
域を出ません。
会社の名前の下で、その最前線で自分が
営業活動をして会社の財産を構築した、と
考えるほうが当たりです。
会社が終身雇用を保証してくれなくなった今、
そうした滅私奉公をするのはイヤだ!と思う
なら、早い段階でサラリーマンを辞めて独立
企業の道を選ぶと良いかもしれませんが、
まあ、それはそれでリスクが伴うことなので
十分な検討を行なうことも大切ですね。
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