会社の社名や肩書で偉そうにしてはいけない・・・
6月に香川県丸亀市で警察署の男性署員
が非番の日に私用でリサイクル店を訪れ、
そこでトラブルが起きたニュースが先週
何回も報道されていました。
内容は、そのときに持ちこんだ皿が割れて
いた/(店員に)割られたということからトラ
ブルとなり、その後男性は警察署員という
立場を利用して暴言を吐くなど、1時間に
わたって威圧的な態度を取って店に居座
るなどして業務を妨害した・・・という話です。
世の中にはこうした「弱い人間/自分が
弱いことを隠すためにトラの威を借りようと
するダメ人間」が少なからずいるものです。
典型的な「世間知らず人間」パターンだと
思います。
警察署の中ではそれなりの勤務年数も
あっておそらく役職も高く、権限もあるの
かもしれませんが、一般社会の中では
ただの「おっさん」です。
それを、たまたま自分の業務と関連性が
あるお店だからといって、警察署内と同じ
権限が通用すると思って威圧していること
自体が人間力の低い警察官だと証明して
います。
・・・・・・・・・・・・・・・
日本だと「あなたは何をしている人ですか?」
と聞かれると、たいてい会社名や役職を言う
ケースが多いと思います。
背景にあるのは、「〇〇会社という名前を
出せば、自分のことをスゴイと思ってもらえ
そうだから/自分を少しでも大きく偉そうに
みせたいから」・・・という傲慢さです。
ヤクザ的な発想です。
自分の実力云々ではなく、自分が背負って
いる看板で自分を大きく偉そうに見せたい
だけの張りぼての姿勢です。
これが、外国の人の場合だと、どちらかと
いうと自分の職種を答える傾向があります。
「私は会計の仕事をしています」とか、
「保険のセールスをしています」などと
いった感じです。
日本人が植え付けられてきた教育観念
には、「会社の肩書きや私的であっても
とにかく権限を有していること」にその人
の人間性までもが高尚で立派で崇める
べき人だ・・・というヘンな重きを置く傾向が
あるのだと思います。
だから、大企業の人や公務員や官僚ほど
(←つまり、その名前を言えばみんなが
知っていると思われる組織に属している
ということ)、たったそれだけのたいした事
ではないことなのに、不思議と威張って
答えます。
その会社の経営者であれば威張っても
わかるのですが、ペーペーの社員が
威張って言うのは何とも滑稽な話です。
その組織を一歩外に出たら、そんな威張り
は通用しないということに気づいていない
のがイタイところです。
威張りが通用するのは、その威張っている
ことを相手が自分と同じくらいの認識をして
価値を持っているときに限られます。
たとえば、日本で1万円札の束(1億円分
くらい)を見せれば、みんなその価値が
わかるのでスゴイ!となりますが、外国の
辺鄙な村でそれを見せても、みんなそれが
何なのかわかりませんからスゴイとは
誰も思いません。
株式会社△△に勤めているんだぞ!と
言っても、その会社を知っている人には
通じても、その会社を知らない人には
まったく通じません。
トラの威を借りるキツネになっては
いけないですね。
会社の社名や肩書で偉そうにすることを
「恥」だと悟るような躾・研修教育を、
ある程度の会社・官公庁では行なうこと
が重要だと思います。
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