離れていると気にならない/近くにいると気になる
人には「パーソナルスペース」と呼ばれる
空間(ゾーン)があって、その領域に他人が
入ってくると、少なからず神経を使います。
気にならない人が入ってくるならどうってこと
はないのですが、イヤな人が入ってくると
途端に気分を害します。
遠く離れた人のことは気にならないけど、
身近に接近してきた人がいると緊張して
気に障る・・・といったった感じです。
一つの例は家の隣同士です。
マンションでもアパートでも一軒家でも、
一見先の家のことは気になりませんが、
すぐ隣の家のことは気になります。
古くは、戦国武将たちも隣国と勢力争い、
土地争いでぶつかり合いました。
これは「古くて新しい」問題であり、今なお
同じようなことが繰り返されています。
その結果、面白いことに「近攻遠交」が
外交の基本となり、その傾向は日本の戦国
時代のみにとどまらず、世界各国でも古くから
同じことが起きています。
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「隣の貧乏鴨の味(雁の味)」
という諺があります。
→ 隣の家が貧乏だと、まるで美味しい鴨(雁)
でも食べているようないい気分になるという意味
で、転じて「人はとかく他人の不幸を願うものだ」
というたとえです。
「隣に蔵が建てば、うちでは腹が立つ」という
諺もあります。
建つと立つとを掛けたシャレですが、離れた家
で蔵が建っても何とも思わないのに、隣が裕福
になると嫉妬ややっかみが出るのが人間という
生き物なのかもしれません。
宝くじや懸賞なども遠く離れた人が当選しても
何とも思わないのに、気短な人が当選したと
聞くと嫉妬します。
騒音、日照問題などが発生するのも隣ですし、
また、隣家よりもっと身近なのが親であり、
夫婦であり、兄弟であり、子どもです。
とかく、身近な人を無意識のうちに排除して
しまいがちですが、むしろ身近な人ほど大切
にしなければいけない・・・と思います。
一つの試練だと思って、その試練を乗り越え
られるかどうか・・・?を自分は試されている
のだと理解して、身近な人たちを大切にする
姿勢を持つことが大事だと思います。
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