どんなに自己資本比率が高くても・・・
会社経営で最も大切なことの一つは
「現金(キャッシュ)があること」です。
帳簿上でどんなに黒字になっていても、実際問題
として「いつでも自由に動かせる現金」がなければ、
会社経営は座礁に乗り上げてしまいます。
そういう意味で「会社経営は【現金に始まり現金
に終わる】」・・・と言われたりもします。
現金が不足し、支払うべきものが支払えなく
なったときの状態を「経営が行き詰った状態」
と言い、イコール「倒産」を意味します。
財務諸表・・・帳簿上では黒字であっても、
実際に現金が枯渇していたら本当にアウト!
です。
帳簿上でどんなに自己資本比率が高くても、
それがもしも「在庫によるだけ」だとまったく
意味がないわけです。
在庫は現金ではなく、現金が形を変えた「製品」
に過ぎず、製品は誰でもいくらでも作ること、
保有することはできます。
大事なのは「製品」をお金に変えることができる
「商品」にして店頭に並べることにありますし、
商品が実際に売れて「現金」に戻らなければ
意味がありません。
大量の在庫を抱えているだけなのを、帳簿上で
「自己資本比率99%」・・・と言って表現しても、
見る人が見ればすぐにその危うさを見抜きます。
「売れない商品=タダの製品ばかり多く」て、
その結果、自己資本比率が高くなっていても
意味がない・・・というわけです。
在庫は「売れれば資産」ですが、「売れなければ
死産」であり最悪の場合ただの「廃棄物」と
化します。
経営者(社長)は、自社の状況を顧みる中で
「在庫による仮初(かりそめ)の黒字」になって
いないかどうかをチェックすることも大切だと
思います。
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