商売人の美学の一つ
たとえば、ホテルや旅館などでは仮に予約
なしで急にお客が飛び込んできても、
部屋に空きがあれば当然宿泊は可能です。
ところが、一流と呼ばれるホテル・旅館では
そうした部屋には限度を設けていて、仮に
空きがあってもすべての部屋を飛び込み客
に提供することはしないそうです。
なぜか?
常連客が問い合わせてきたときに部屋を
確保するためです。
もし同じタイミングで問い合わせが入ったら、
飛び込み客には「生憎(あいにく)すべて満室
でございまして・・・」とお断りしつつ、その電話
の向こう側で常連客には「○○様のお部屋で
したらご用意させていただきます」・・・と案内
するわけです。
ここに、日本の「おもてなし」の文化があり、
古くから伝わってきている商売人の伎楽
(ぎがく)や矜持があるのだと思います。
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料亭やレストラン等では、一見さんお断わり
・・・というところがあります。
それは、裏をかえせば「常連客だけで商売を
している」ということです。
それでも経営が成り立つのはすばらしいことだ
と思います。
知らない人には一生知ることのない世界が
そこには存在しています。
一生またぐことのできない敷居がそこに
あるわけです。
新規顧客の獲得はビジネスではとても重要な
ことですが、一方で既存客を蔑ろにしてはいけ
ません。
既存客を大切にもてなしつつ、新規のお客さま
も大切にする・・・でもイザ!というときは既存
の常連客を優先して大切にする・・・というの
が、商売人の美学の一つだと思います。
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