同日安吾(どうじつあんご)
禅の世界では、同じ日に雲水(=修行僧)として
修行に入ることを「同日安吾(どうじつあんご)」
と言うそうです。
その雲水同士は強い絆で結ばれた仲となります。
会社で言えば、同期入社の社員です。
その後、修行をしていくとどうしても個人差が
ありますから、雲水同士にも練度の早い・遅い
が出てきます。
このとき、競争という点に焦点を当てるなら
「あいつより自分のほうが早い、勝った!」
となります。
ところが、雲水同士は競争相手というよりも
仲間です。
すると、誰が勝った/負けたではなく、
共に学び修行することが大事になってきます。
そして、古参の和尚から叱られるのは「できる
のが早いほう」の雲水です。
「仲間が(たとえばお経を)覚えられないで
苦しんでいるのに、お前はなぜその仲間を
助けようとしないのだ!
どんなに自分だけができても、みんなが一緒に
進めなければ意味がないのぞ・・・」と。
かくして、その早くできる雲水はハッ!と気が
ついて、自分より遅い人に救いの手を差し伸べて
(たとえば)夜通し勉強をつきあって覚えよう・・・
とするわけです。
これが一つの 「切磋琢磨」の姿でしょうね。
雲水同士はライバルではあるものの、
勝ち負けを競争する相手ではないです。
会社で言えば、競争相手はあくまでも他の会社
であって、同期入社の社員は仲間だ・・・という
ことです。
しのぎを削りながら、共に目標達成を目指す
仲間です。
そういう関係性の中で結ばれた「縁」は後に
強く太く深いモノになっていくと思います。
負けるものか!とライバル心を燃やすことも
ときには大事ですが、同じ社内において根底
にあるのは「切磋琢磨」の精神であることを
認識することは大切だと思います。
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