アカンプロサートカルシウムで、アルコール中毒を治す! | 精神科医の役に立たない独り言

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って、言われても、そのアカンなんとかって、意味がわからないよ、と言われそうですね。

まあ、名前はどうでもいいです。

どうもインチキくさい名前ですが、実は画期的な薬ですよ。

京都の日本新薬という会社から、今年前半に出る薬です。

アルコール中毒、あるいはアルコール依存症は、実はありふれた病気です。

お酒を飲みすぎてとまらない、酒で嫌な思いをする、でも結局また飲んでしまう。

日本に2百万人いると言われていますね。
大人のぜんそくと比べると、実は倍くらい多いですよ。

実はこれ、意志で治るものではないです。
体質なんですよ。
病院で治してもらわないといけないです。

しかし、実際に治療を受けている人は、すごく少ないです。
これは治らないと思われがちです。

確かにその通り。
わたしもアルコール依存症の患者さんを治療していますが、手持ちの有効な薬は少ないですね。

しかし、このアカンなんとかは、お酒を飲みたくなくする、すごい力を持っているらしいのです。

これこそ、アル中を本当に治してしまうかな、と期待しています。


いつものように、薬の名前を「サケトマール」にしてくれたら、なおいいですけど・・・。