ネットで読んだんですけど・・・ | 精神科医の役に立たない独り言

精神科医の役に立たない独り言

札幌西区ともメンタルクリニックの院長のコ先生が、だるだると書く、まったく笑えず、ウケず、役に立たず、誰も関心を示さない、よって誰からも批判されないから、安心して書き続けられるブログ

最近よく耳にする言葉:「ネットで読んだんですけど・・・」
その後は薬の副作用が大きいということが多いですね。

これは大抵、40代以下の方が言うのですね、特に20代の方に多いですね。

では、それ以上の50代はどうかというと、「新聞で読んだんですけど・・・」が、断然多いですね。

ちなみに、女性に多いのですが、「テレビで見たんですけど・・・」とよく言いますね。

実は医師として、新聞だと気にしますね。

テレビはそこそこ。

ネットは正直ほぼ無視ですね。

どうしてかというと、それだけ書く人の真剣度が違うからですね。

新聞はお金を取ります。

なので、いい加減なことを言うと怒られます。
なので記事を書く前に、ちゃんと裏をとりますので信用します。
もし新聞が信用できなくなったら、たぶんみんな取らなくなって新聞社が潰れますね。

だから、真剣度が高いですね。
たとえば、原発がこうこうだから危ないと書くと、やはりうなずきますね。

テレビはそこそこ信用していいですが、バラエティ番組が多くていい加減なこともよく言います。
なにしろ、見るのがタダだから、騙されてもあまり文句は言えないですね。
しかも、見るのも知識を得るためより夜に暇つぶしが多いから、もともとあまり期待もしてないので、向こうもそこまでは真剣にならないでしょうね。

それでも、あまりいい加減過ぎると、視聴率が減ってCMが減るから、そこそこは真面目にやるでしょうし、そこそこは信用しますね。

たとえば、バナナがダイエットに良いとテレビで言いますね。
そこまではないだろうと思っても、まあ悪さもしないから、いいかな。

問題はネットですね。

今は誰でもネットに書き込める時代です。
しかも匿名で書き込めます。
書きっぱなしで、フォローもしなくていいのです。
検証もされないし、裏はと言うと、書いた人が責任を全くまったくとらなくていいので、何を書いてもいいのです。

何を書いてもいいなら、書かれたことをわたしは信用しないですね。


ネット上でもいっぱい良い情報があります。

ただ少なくとも書いた人がはっきりしていて、そして疑問があればメールで本人とやりとりできないと、信用しませんね。


さて本題(やっと本題か!)。

ネットで何とかいう薬が怖い、と聞いて来たとします。
それは信用していいのでしょうか。
もっと極端にいうと、医師は勧めるがネット上ダメだという書き込みがあれば、どっちを信用しますか。

医師は特定できますね。
しかもいい加減なことを言うと、下手したら免許取り消しになります。

でもネット上の匿名さんは、誰なのかすらわからないので、信じて損しても文句が言えるわけ、ないですね。

ネットを、もっと厳しい目で見ましょうね。
医師は、そこそこ信用しても、大丈夫ですよ。

はい、本題終わり!