”『個人』と『国』を分けて考えられない人 by キンコン西野” | 気持ちいい人生創造のコツ
 

 
 
留学中、
 
「日本の海は血で真っ赤なんだろ?
フカヒレや鯨を食ってるから。」
 
「イルカもだろ?」
 
 
「お前らは、馬を食うんだろ?
私たちにはできないよ…大切な友人だから」
 
 
と日本の食文化を
その場で一人背負わされた体験は忘れません。
(完全なるアウェイ)
私が日本人であることは間違いなくて、
日本人の私がフカヒレや馬刺しを食べることも間違いなくて、
 
 
でも、でも、でもーー!!
というモヤモヤ。
 
 
しかも、
とかいっといて、
その場の誰しもが
「多すぎるわ」
とか言って、牛肉もバッファローも残飯一人前くらいの量軽々と捨てていたことに怒り、その無神経さをうまく訴えられなかった悔しさを覚えています。
 
 
そして意地になって、
「Yes, horse is good!!」
と言ったり、牛肉を完食しました。
静かに反抗。
 
 
日本人は残さず感謝して
食べとるわーい!!
お前らのそれ、残飯の量じゃないから!!!
馬と同じくらい牛も可愛いじゃんか!
バーカバーカ!!!
わーん。゚(゚´Д`゚)゚。
 
 
生まれついていて
本人には変えられないものは、
アイデンティティではあるけども、
そこをつかれて
痛い気持ちをしたのは、
貴重な体験でした。
 
 
日本人の自分は好きなのに
日本の痛いとことは別にしてほしい
そんなワガママな気持ちもありました。
 
 
 
韓国人、中国人、
どちらもすごーく良くしてもらったり
仲良くしたこともあるし、
すごーく嫌なことされてマジその面の皮
どんだけ厚いんだよ!大嘘つき!狡!
と怒ったこともあります。
 
 
そして、私はどちらの国の子どもも
育てていたことがあります。
日本語および日本文化を教えていました。
教え子は、みんな可愛い。
 
 
中国人の子どもに、「猫も食べるんでしょ?」
韓国人の子どもに、「犬も食べるんでしょ?」
なんて言わないよ。
 
 
いろんな人がもっと混ざり合って、
いろんな経験をして、
子ども時代から友情を深めたら
 
 
そして、
 
 
私のように悔しい思いを持ち越さないためにも
日本のことをもっと英語でも説明できるように
なれたら
 
 
もっと世界は平和に近づくと思う。
真剣に。
 
 
つまり、日本のことをよく知らないといけんのだよね。
英語教育の時間に、日本文化や歴史、スピリットを
織り込んで教えられると英語で日本を紹介できて
いいよね。
 
 
あと、
他人の文化に軽口叩くのは、
どれだけ低能なことか覚えとこう。